ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵

20120203picm.jpg 連載20年、世界中で3000万部の発行部数を誇るダークファンタジーの金字塔、三浦建太郎原作の『ベルセルク』。2002年第6回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞、単行本は国内のみならず、米・英・仏・独・伊等、各国のコミックチャートにおいても常に新刊がTOP20へランクイン。ヨーロッパ、アジアのみならず、ロシアや南米など世界中で翻訳版が出版されるなど海外での人気も絶大。その長大な物語すべてを映像化する壮大な"ベルセルクサーガプロジェクト"のはじまりとして、ファンの間でもっともも人気が高く、最もドラマチックな展開を見せる"黄金時代篇"を3部作構成で映画化――。
『ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵』は3部作の第一弾として今回公開される。

己の剣だけを信じてきた。友も家族も帰る故郷もない孤独な剣士ガッツは、百年戦争に揺れる地を傭兵として渡り歩いていた。身の丈を超える長大な剣を自在に操り、強大な敵をいとも簡単に倒すガッツ。そんな彼に目をつけたのが、傭兵集団"鷹の団"を率いるグリフィス。美しい姿からは想像もつかない統率力を持ち、大いなる野望を秘めたグリフィスは、自らの夢を叶えるためにガッツを決闘で制し、鷹の団に引き入れる。
数々の激戦をともにくぐり抜けるうちに、信頼で結ばれていく仲間たち。なかでもグリフィスとガッツの絆は、今や特別なものとなっていた。やがて鷹の団はミッドランド王国の正規軍にのし上がるが、それはグリフィスの目指す頂点へのはじめの一歩にすぎなかった。一方ガッツは、グリフィスの「夢」に取り込まれ剣を振り回すだけの人生に疑問を抱き始める。だが、ガッツはまだ知らない。果てなき夢が二人に与えた、恐るべき宿命を……。

20120203pic1.jpg アニメ映画というと子供向きというイメージがあるがこの作品はそうではない。もちろん勧善懲悪ではなく、同じひとりの人間の善と悪が入り交じる感情の変化が見どころだ。まさにリアルな人間そのもの。大人の観賞にしっかり応える作品になっている。
主人公ガッツ(声=岩永洋昭)は孤独をかかえ剣だけを信じ生きてきたが、グリフィスとの出会いで仲間を信じことを知るのだが……実はグリフィス(声=櫻井孝宏)は……そしてキャスカ(声=行成とあ)は……。
ラストはこの展開なのかぁ……と言わせる内容に。これから凄い事になるぞっ!というところで映画は終わっており、早く続きが観たいと次回作に期待が膨らむ。3部作の第一弾ということもあって物語は登場人物の紹介がメインとなってしまっているが、その中で戦闘シーンは見応えがある。「映画さながらのカメラワークでとても迫力があり、凄い角度からのシーンなど見応えがありますね。」とは、ガッツ役・岩永洋昭のコメント。岩永洋昭インタビュー記事はこちらで。この作品、第二弾・第三弾が楽しみである。

善と悪、明と暗が複雑に入り組む人間関係の中で、着地点の見えないストーリ展開と迫力ある戦闘シーンを、私のように原作を知らない人に、この『ベルセルク』ワールドを劇場で体感していただきたい。



キャスト:ガッツ・岩永洋昭/グリフィス・櫻井孝宏/キャスカ・行成とあ
梶裕貴/寿美菜子/矢尾一樹/豊崎愛生/小山力也/三宅健太
原作:三浦建太郎(スタジオ我画)
監督:窪岡俊之
脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン・総作画監督:恩田尚之
アニメーションディレクター:岩瀧智
美術監督:竹田悠介、中村豪希、他
主題曲:平沢進
音楽:鷺巣詩郎
アニメーション制作:STUDIO4℃
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式HP:www.berserkfilm.com
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『ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵』2012年2月4日(土)全国ロードショー!!
『ベルセルク 黄金時代篇 II ドルドレイ攻略』2012年6月23日(土)公開
『ベルセルク 黄金時代篇 III 降臨』2012年公開
 

©三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS