みなさん! 笑って笑って元気になりましょう!!
『ガリバー旅行記』といえば、子供のころ絵本で何度もお母さんに読んでもらった物語。もともとはアイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトによって300年以上前に書かれた冒険小説で、『リリパット国渡航記(小人の国=このお話しがもっとも有名か)』、『ブロブディンナグ国渡航記(巨人の国)』、『ラピュタ、バルニバービ、グラブダブドリッブ、ラグナグおよび日本への渡航記(このお話しの宙に浮かぶ島ラピュタは、宮崎駿監督のアニメ『天空の城ラピュタ』のモチーフになっています)』、『フウイヌム国渡航記(このお話しの高貴で知的な馬が野蛮な人間を支配する様子は『猿の惑星』の原型になっています)』の4篇で構成されています。体制批判を含んだかなりの風刺内容で初版は名前を伏せて出版されたとか……。本作は、そんな風刺もちょっと入っていますが、とにかく笑いとユーモアにあふれた作品になっています。
自分に自信がない旅行記者のガリバー(ジャック・ブラック)は、小人の国へ迷い込んでしまう。そこでは“大きな体”のガリバーは人生で初めて頼りにされ、つい自分は大統領だと嘘をついてしまう。国中の人気者になったガリバーだが、あることがきっかけで信頼を失うことに。果たしてガリバーは体の大きさだけでなく、本当のヒーローになれるのか——。
オープニングのジオラマが動いているかのようなミニチュア風の風景映像はまさに小人の国を連想させる。この撮影方法はシフトレンズを使って撮影しますが、簡単にいうと手前と奥が極端にピントがぼけることになります。普通のレンズで撮影した写真にフォトレタッチで後からぼかしても同じ感じになります。目の錯覚なのでしょうが、ちゃんとミニチュアに見えて来ます。みなさん一度お試しください。
いきなり話しがそれましたが、現代から中世の小人の国へ異次元スリップ、iPhoneやコカコーラそしてニューヨーク……それだけでももう笑ってしまう感じなのですが、主演のジャック・ブラックは製作総指揮も担当、そのせいか大ヒット作『スクール・オブ・ロック』さながらお調子者度全開! 歌って踊ってお下品で……同じノリの作品になっています。「そんなのありかっ」な展開が山盛りです。
現代ニューヨークではダメダメ人間のガリバーも、小人の国では体の大きさをいかして王国の危機を救う。しかし予想外の敵が現れまたまたダメ人間に……。この予想外の敵がなかなか良く出来てます(なにかは秘密!)! ビジュアル的にはこの映画のいちばんの見せ場ですね。
ガリバーと小人たちのシーンもとても自然。「デュアルモコ」という革新的な技術によって撮影されているようで、離ればなれの場所でも同時に撮影できるとか。それにより演技が自然とひとつになるようです。また、端々に出て来るロックテイストは音楽好きにはたまりません!
ダメダメ人間が勇気を身につけるには……悪戦苦闘するガリバーですが、やっぱり最後は愛と友情で打開して行きます! 頑張れガリバー!!
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注目の『ガリバー旅行記』でこんなイベントが
原作:ガリヴァ旅行記(新潮文庫)
監督:ロブ・レターマン
脚本:ジョー・スティルマン/ロブ・レターマン
出演:ジャック・ブラック/アマンダ・ピート/エミリー・ブラント
配給:20世紀フォックス
公開:2011年4月15日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
ジャンル:洋画
公式サイト:http://movies2.foxjapan.com/gulliver/
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