2月20日 兵庫県尼崎市・ボートレース尼崎
2月もボートレース場グルメの探求には苦労した。長期出張がなく、単発の取材では午後遅い時間にレース場着となりがちで、こうなるとなかなかB級グルメ(BはBOATRACEのB)にありつく機会にあたらない。
2月に唯一、朝からレース場を訪れたのは、3月にSGボートレースクラシックが開催される尼崎。その2015年ファーストSGの煽り番組の収録に呼ばれたのだ(サンテレビで3月7、14日に放送だそうです)。先方から送られてきたメールには、「朝からスケジュールがびっしりで昼食の時間がとれません」と申し訳なさそうに書かれていた。そんなのどうってことありません! 集合時間の30分ほど前に到着し、「丸久」でお好み焼きを食えばいいのである。丸久については以前ここで取り上げているので、純然たるランチ代わりである。というわけで、年が明けても変わらぬ味わいに感激しつつ、完食。3月の取材遠征ではやっぱり毎朝これを食うのであろう。
で、収録が始まったのだが、なんたることか、「レース場グルメ紹介」とかいうコーナーがあり、丸久での収録も行なわれたのである。昼食の時間はとれないが、メシ食うシーンの収録はあったという。そんなわけで、僕はわずか1時間ほどの間に2枚のお好み焼きを食べることになったのであった。さすがに満腹になったが、2枚食っても美味いものは美味いのであった。
まさかの2枚でも食べられちゃう尼崎場内「丸久」のお好み焼き。
お好み焼きにも“しょうゆ党”な編集長も大満足
3月1日 福岡県福岡市・ボートレース福岡
月初に1日だけ福岡に飛んだ。「BOATBoyカップ」の優勝戦の日で、表彰式と予想会に参加するためだ。予想はいっこも当たりませんでした。福岡のファンの皆さん、すみません。
福岡ボートといえば、特筆できるグルメが正直あまり見当たらず、「玉ねぎなしのオール肉」という串カツがある程度なのだが、せっかくなので珍しいメニューはないかと改めて場内を探索。何軒かあるレストランを覗き込んでみた。
あえて言うなら、「白身魚フライカレー」だろうか。ご想像のとおり、カツカレーのトンカツの代わりに白身魚フライが乗っかってるカレー、である。あってもおかしくないメニューではあるが、そういやあまり見かけないよね、というメニューでもある。というわけで、チャレンジ。嬉しいのは、フライが揚げたてであること。白身魚の正体は不明だが、アツアツカリカリの分、美味である。カレーは一口目は甘味を覚えるが、次第に辛味がやってきて、ハゲ頭にはうっすら汗が滲むというもの。なかなか美味であった。白身魚フライとの相性は、というと、バツグンとは言わないけれども意外と合っていた、という感じか。今年は大晦日最終日のクイーンズクライマックスが開催される福岡だが、年の瀬にも一度くらいは食べに行ってみてもいいかな、という味わいなのであった。
発掘しました福岡場内グルメ、白身魚フライカレー
福岡来たら魚でしょ、揚げたてをどうぞ博多の夜は、中州にも天神にも目もくれず、祇園に向かうのである。以前ご紹介した「黒川」もあるが、今回のお目当ては「うま馬」。元祖博多ラーメンの名店である。発祥は、戦前から独特のラーメンを出していた「三馬路」という店に弟子入りした方が、のれん分けで「五馬路」というお店を祇園に出した、ということらしい。その息子さんが店を継ぎ、「うま馬」と屋号を改称。五馬路開店からはすでに60周年を迎えているという。三馬路が出していたラーメンが元祖博多ラーメンということで、その流れを汲むうま馬のラーメンは「源流博多ラーメン」と銘打たれている。
これがもう、めちゃくちゃ美味い! 博多のラーメンといえば、中州の屋台で出すラーメンや、博多港で働く人たちに供されたのがはじまりの長浜ラーメンなどがあるが、僕はうま馬のラーメンがいちばん好きだ。近くには、人気店の支店などもあるのだが、ハッキリ言ってうま馬を知ったら行く気がなくなる。くどすぎず、やや甘味も感じさせ、しかしとんこつの味わいが強烈に主張しているうま馬のラーメンは、ほんと、クセになります。現在では東京にも進出しているのだが、やっぱり発祥地である祇園で食うのがオツですな。
つまみがまた素晴らしい。博多流の一口餃子はカリカリモチモチで味濃厚、その気になれば30コくらい食えそうだ。
中州に目もくれず向かってしまう「うま馬」。
まずはモチカリの餃子をどうぞそして絶品は串焼きの「皮」と「バラ」。特に、皮はカリカリに焼き上げた食感が絶妙である。これも、その気になれば10本は楽勝だな。この日は4本でストップしたけど。餃子も皮も、ビールにジャストミート。僕も珍しく生ビールスタートで堪能させていただきました。締めはもちろん源流博多ラーメン。替え玉必須!
そして「うま馬」の絶品、カリカリの皮。
ところでラーメンの写真はないのでしょうか(笑)こうした店を毎晩渡り歩いていると、中州など足を向ける前にいい気分で帰宿できます。ま、若いころならそれからでも中州にダッシュしてたんだろうけど……。
※次回は3月10日に公開です。事前番組に登場の尼崎・SGボートレースクラシックの模様は、現場からのほぼリアルタイム更新『BOAT RACE ビッグレース現場レポート』にて前検日3月16日から最終日22日までお送りいたします。今月11日発売の『BOATBoy』もよろしく!
そうそう、ご本人さま登場のインタビュー、「グランプリ(賞金王決定戦)展望」とその「クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)展望」では答え合わせなども楽しめます。
あれ、けっこう当たってる……?