スザンヌ・ピュジョル(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、朝のジョギングを日課とする幸せなブルジョワ主婦。夫のロベールは雨傘工場の経営者で、「妻は美しく着飾って夫の言うことを聞いていればいい」という完全な亭主関白だ。ところがある日、ロベールが倒れ、なんとスザンヌが工場を運営することに。ブルジョワ主婦ならではの感性で、傾きかけていた工場は大盛況! だが、新しい人生を満喫する彼女のもとに、退院した夫が帰ってきた……。
夫、子供、昔の恋人、そして工場の従業員たちと繰り広げる、涙あり笑いありの人生讃歌!
映画史に刻まれる名作『シェルブールの雨傘』を彷彿とさせる色とりどりの傘に囲まれ、フランス大女優がふたたび大輪の花を咲かせる――。
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カトリーヌ・ドヌーヴと言えば『シェルブールの雨傘(64年)』。全編メロディーに乗ったセリフは、当時の私にとってとても斬新な映画だった。さらに、色彩豊かな『ロシュフォールの恋人たち(66年)』、そしてドヌーヴがもっとも魅力的だった『昼顔(67年)』。少年だった私にはそれはそれは刺激的な映画だっだ。
そんなドヌーヴの近年の代表作と言えば、フランソワ・オゾン監督の密室ミステリー『8人の女たち(02年)』。ドヌーヴを含む、フランスを代表する8人の女優が歌って踊るミュージカル仕立ての作品だ。そして、その監督であったフランソワ・オゾンと強力タッグでお届けする作品が『しあわせの雨傘』である。
さて、1月6日(木)、映画『しあわせの雨傘』の公開を記念して、長谷川理恵をゲストにむかえスペシャルトークショーが行なわれた。長谷川理恵は今日が11年の仕事始めとあって、ハレの場感満載の晴れ着姿で登場した。
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MC:ドヌーヴ演じるスザンヌという女性の魅力はどの辺だと思われますか?
長谷川:映画の中でおきる色々なことを、その都度ポジティブに明るく乗り越えて行く姿が素敵だなと思いました。
MC:普段、フランス映画はご覧になりますか?
長谷川:はい、フランス映画独特の世界観が好きです。ベルギーに小さいころ住んでいたので、フランス語を聞くのも好きなんです。
MC:ドヌーヴさんは、ご自身も劇中のスザンヌも、ともに仕事に恋に感じたままにぶつかって経験してみることで、女性は美しく輝く事が出来るとおっしゃっていましたが、長谷川さんはどのようにお考えですか?
長谷川:仕事もプライベートもいろいろなことがあって、その都度乗り越えて行くことで、美しく強くなるのかなと思います。
MC:スザンヌは困難があっても、それをチャンスに変える前向きな女性ですが、長谷川さんもモデルのお仕事以外に、マラソンに挑戦したり、野菜ソムリエとして活躍されたりしていらっしゃいます。世の中には、なかなか挑戦できずに踏みとどまっている人が多いように思いますが、長谷川さんは、そうならないために何か意識していらっしゃることや、心がけていることなどありますか?
長谷川:やってみたいと思うことは、積極的に取り組むようにしています。でも、なかなか大人になるにつれて、はじめの一歩は出にくいですね。はじめから完璧にやろうと思わずに、楽しもうという気持ちで一歩を踏み出すことが大事かなと思います。
MC:長谷川さんと言えば走っていらっしゃるイメージがありますが、精神的に前向きになれる効果があったりするのでしょうか?
長谷川:もちろんあります。走ることによってメンタル面も強くなりますし、何よりもポジティブになります。マラソンは前を向いて走るスポーツなので、気持ちも前向きになります。
MC:今年の走ることの目標は?
長谷川:近い所では1月23日に湘南国際マラソンでスターターをやらせていただきます。また、10キロにも参加します。そして5月15日にホノルルでトライアスロンのレースに挑戦します。新年からスイムとバイクの練習に励んでいます。
MC:最後に映画のおすすめシーンとこれから映画をご覧になる皆様へメッセージをお願いいたします。
長谷川:どれも可愛くてお薦めなのですが、特にドヌーヴが歌って踊るシーンが色っぽく、お薦めです。新年にふさわしい元気がでる映画、ぜひパワーをもらっていただきたいと思います。
監督:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ジェラール・ドパルデュー/ファブリス・ルキーニ/カリン・ヴィアール/ジュディット・ゴドレーシュ/ジェレミー・レニエ
公開:1月8日(土)TOHOシネマズ シャンテ、新宿ピカデリー他全国順次ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト:http://amagasa.gaga.ne.jp
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