まったくもって大弱りなのだが、先日、本屋に行ったら『アレの名前』という新刊が出ていた。ひとことだけ言っておきます。私のほうが使ったの先でしたよ(涙)。
こちらアメダスによる降水量。
広い範囲で雨になっております
まあそんなわけでしばらく「アレの名前」は封印して、新しく「コレが略称」を始めてみたい。
略称。
たとえば「新日鐵」というのは「新日本製鐵」の略称であり、「JRA」は「Japan Racing Association =日本中央競馬会」の略称である。もちろん他にも数え切れないほどの略称が存在するが、今回取り上げるのは天気予報で使われる「アメダス」。おお、3週連続で気象の話題だ。
日本各地の降水量を現すことでおなじみの「アメダス」。対象が雨だけに“雨だす”とは非常にわかりやすい、シャレで付けたような名前だが、実はコレ、英字表記で「AMeDAS」であり、「Automated Meteorological Data Acquisition System=地域気象観測システム」の略称なのである。
アメダスは観測所のある地域の風速・風向、降水量、気温、日照、積雪を自動観測するシステムで、風速・風向、降水量、気温、日照(これを「アメダスの4要素」という)を観測できる観測所は全国に約840カ所。降水量のみが約480カ所、降雪の深さの観測所が約210カ所ある。ここでの観測結果が天気予報に反映されるというわけだ。また、名前から(しつこいようですが)降水量のみのデータに思われそうだが、上記のように気温や風速に関しても観測されており、天気予報中の気温情報や風の情報もアメダスのデータを使用している。