霧島の新緑の中で手作りピザを焼く

冷凍やデリバリーでも気軽に食べられるピザは、私の好物のひとつです。でもこれまで私が食べたピザは誰かが作ったもの、自分ではせいぜい冷凍ピザをレンジでチンするくらいです。
そこで、知人が鹿児島県霧島市のNPO法人「霧島食育研究会」に所属している関係で、GWに会の活動拠点となっている農園でのピザ焼き体験イベントに参加してきました。
霧島神宮駅から車で10分ほどの場所に「のぼる農園」はあります。好天に恵まれたこの日、まばゆい新緑があふれる庭ではすっかり準備を整えた会のメンバーが迎えてくれました。参加者は私の友人たちのグループのほかに家族連れが二組の総勢20名ほどでした。



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完成した手作り窯、手前のブロックが蓋になる


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「のぼる農園」は周囲にたんぼも畑もあり、
今後もさまざまな体験の場として利用される予定とか

まずは簡単な自己紹介の後、窯作りの説明が始まりました。そうなんです、単にピザを作るのではなく「ピザを焼く窯から手作りする」イベントなのです。
コンクリートブロックを敷いた上に耐火レンガを隙間なくコの字型に組み、バーベキュー用の網を乗せ、さらにレンガで密閉。この窯で薪を1時間ほど燃やし続けて窯内の温度を上げ、ピザを焼くという仕組みです。



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トッピングに用意されたのは
どれも農園内で摘める植物ばかり


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トッピングも完了してあとは焼くだけのピザ

それぞれの窯に「火の番」が2名ほど残り、手が空いている人たちでピザを作ります。霧島産の小麦粉にオリーブオイル、塩、ドライイーストなどを加えて耳たぶ程度の堅さになるまでこねていきます。こね上げ丸めたらラップをしてしばし発酵。生地が膨らんだら三等分し、ステンレスの皿に拡げます。手作りのトマトソースを塗り、農園の敷地内で摘んだばかりのノビル、柿の葉、ニンジンの葉、ヨモギ、クレソンなど好みの葉を刻んでチーズとともにトッピングすれば完成です。
窯のほうもレンガの内側が白く変色し、しっかり温度が上がったことを確認していよいよピザを焼き始めます。


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焼き過ぎたものもあったけれど、
ほとんどのピザがきれいに焼き上がった

釜の中央に1枚目の皿を入れると、内部の温度が下がらないようにさっとブロックの蓋をして3分弱。取り出すとやや焦げ気味でしたが立派なピザが焼き上がりました! こうして次々と皿を入れ替えて焼き、熱々のピザは切ったそばから参加者が手づかみで「いただきま〜す!」。

窯作りから始まって焼き上がりまでに1時間半、それでも食べるのは10分。自然の中でいただいたのは、どんな高級レストランでも出会えない、贅沢なピザでした。