オリンピックラインの開通式に登場した
左からスーミ、ミガ、クワッチ冬季五輪を目前に控えたバンクーバーの街並みは、国旗であるメープルリーフ旗やスキーやホッケーなど競技のデザインをほどこしたバナーがあたり一面に飾られ、オリンピック一色になってきました。今回はそんな街の様子をご紹介します。
バンクーバー冬季五輪組織委員会はオリンピック開催に向け、新交通網として空港や競技施設のあるリッチモンド市やダウンタウンを結ぶモノレール「カナダライン」を建設しました。さらにオリンピックを目前に開通したのが「オリンピックライン」。ダウンタウンからカナダラインを使って5分ほどの選手村から、住民の憩いの場で観光名所でもあるグランビルアイランドの約1.8キロをつなぐ路面電車です。
オリンピックラインは五輪期間中、無料で走ります
音もなく静かで快適な車内このオリンピックライン車輌はベルギーのブリュッセルからのレンタルで、五輪が終了すれば返却される予定になっていて約2カ月間のみ運行。ホームから電車に乗る際に、階段などの段差がなく、車イスや子どものバギーを利用する人にも快適で乗りやすいのが特徴。電車ならバリアフリーは当たり前のことかもしれませんが、路面電車でフラットな仕組みを取り入れているのは北米の運行では初めてなのだとか。さらにオリンピックラインの利用料はなんと無料! オリンピック期間中の交通渋滞を防ぎ、温暖化ガスの排出を減らすのが目的です。
観光名所のグランビルアイランドに到着開通式には五輪マスコットの“ミガ”と“クワッチ”、パラリンピックマスコットの“スーミ”が登場し、大人も子どももマスコット相手に盛り上がりました。車輌は8分〜10分間隔で運行していて、乗車時間は約5分。なんと運転手は、みんながボランティア。過去に電車やバスの乗務員だった人たちが志願して約2カ月間訓練したのだそうです。電車のような揺れや騒音もなく快適だと思ったらすぐにグランビルアイランドに到着。
サクサクでジューシーなフィッシュアンドチップス!グランビルアイランドに到着したらヨットハーバーや100件以上のアートギャラリー、雑貨店などの散策をほどほどに切り上げ、目指したレストランはフィッシュアンドチップス専門店。バンクーバーは海に囲まれていて魚介類も新鮮です。タラやオヒョウなどの魚がカリッと油であげられたフィッシュアンドチップスは熱々でジューシー。そして一緒にそえられるのがチップス……といってもポテトチップスではなくフライドポテト。麦芽から作るモルトビネガーをかけていただきます。油であげたものばかりですが、コールスローが口の中を爽やかにしてくれて意外とぺろりといただけます。
さあ、オリンピック開幕はもうすぐ。開会式は12日(日本時間13日午後)です。