レンタルしたスノーシュー「スノーシューイングに行こう!」
カナダの冬は退屈だとぼやいている私に友達からお誘いがかかった。「スノーシューイング」って一体何?と思ったが、要するに西洋式のかんじきを履いてのハイキングらしい。なんだか面白そうだし、最近気温も零下5度前後なので、カルガリーから2時間弱ほどにあるピーターローヒード州立公園に行って来た。
天気も良好!
凍った湖の上(!)をゆく「かんじき」というから木と縄でできた昔風のものを想像していたら(笑)、スノーシューはおしゃれ! 外観はどちらかというと短いスキー。アルミのフレームに布が張ってあり、底には滑り止めのスパイクつき。ストラップで自分の靴にぴったりフィットするように調節して、いざ出発!
スノーシューに足が慣れるまではペタペタ歩きで「アヒルみたい」とバカにされる始末の私だったが、コツをつかんだ後は凍った坂道をすいすい上ったり、深雪の上を歩いたり、気分はスーパーマン。坂を上るたびに見える雪山は、はっとするような美しさ。 凍った湖を横断し、雪山の麓に着いたときは、その荘厳さにため息の連続。銀世界をこれほどゆっくり堪能できるスポーツは他になし! 車に戻るころにはすっかりスノーシューイングのファンになってしまった。
雪山の麓さて、運動のあとはやっぱり……ビール!
ということで運転すること40分、ロッキー観光の宿泊地として知られるキャンモアに到着。目的地は地ビール工房併設のレストラン『The Grizzly Bear Brewery』。席を待つこと約30分、さっそくビールの試飲をオーダー。出て来たのはライトビールから黒ビールまで、8種類のビール。名前が「ビーバーの尻尾」、「ご機嫌斜めの熊」、「さかりのついたエルク(シカの仲間)」などカナダの動物にちなんだものが多くて面白い。お味はフルーティーで口当たりの軽いものから、蜂蜜入りのちょっと甘めのまろやかなもの、ショウガ入りのくせの強いもの、コーヒー入りのコク深で苦めのものなどバラエティーに富む。
私のお気に入りはピルスナー(苦みのある軽いビール)。かすかにするライチの香りと苦みがよく合い、のどごしも軽くておいしい。
色とりどりのビール
ビーフディップ(牛肉のサンドイッチ)は
肉汁ソースにつけていただくお料理は地ビールで煮込んだアルバータ牛のサンドイッチや、カナダ産バックベーコン(ロース肉で作られたハムのようなお肉)入りのバッファローバーガーなどボリュームたっぷり。付け合わせのサラダにもビートが入っていてカナダ風。それぞれのお料理に合うビールがメニューに明記されているのもうれしい。おいしいビールとごはんに疲れた体も大満足。
カナダの長い冬を少し短く感じさせてくれそうなスノーシューイングと、それを教えてくれた友達に乾杯!