【Gibson】J-45 1964年製

スネイク君:……うーん、何がいいんだろう……。
マエストロ竹下:あれ? スネイク君。どうしたんだい? 珍しく真剣な顔して。
ス:一言よけいですよ。失礼だなぁ。実はそろそろ良いアコギが欲しくて探しているんですけど、なかなかグッと来るのがなくって。
マ:ほほう。どんな感じがイイんだい?
ス:なんか、こう、男っぽくてガッツがあって、でもどこか優しくってあったかい……。
マ:無茶言うなぁ(笑)。でもエレキと違ってアコースティックギターって、どこか繊細なイメージもあるからな。よし、見立ててあげよう。こんなのはどうだい?


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ス:うわ、シブいですね! これなんてギターなんですか?
マ:ふふん。Gibsonの銘器、J-45だ。しかも1964年製だぞ。
ス:僕が生まれる前だ。いわゆるヴィンテージですね。
マ:その通り! これはあのボブ・ディランや吉田拓郎も使っていたモデルなんだ。



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ス:……。
マ:(ピンと来ないみたいだな……。1975年につま恋でやったオールナイトコンサートの拓郎は凄かったんだぞ。)え、えーっと、他にはミスチルの桜井和寿や斉藤和義も愛用しているぞ。
ス:うわ、そうなんだ!
マ:食いついた(笑)。なにしろ1942年から製造されている歴史有るモデルだからな。たくさんの愛用者がいるんだ。弾いてみるかい?


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ス:うわ、軽い!!
マ:だろ? これは木が乾ききってて、かなりコンディションがイイね。保存状態もバッチリだ。。

ス:凄く弾きやすいっス! それにGibsonってなんだか男っぽいですよね。イイなぁ、これ。


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マ:わかるわかる、その感じ。マーチンとはまた違う、骨太な魅力があるよな。どれ、俺にもちょっと弾かせてくれよ。こいつはストロークもイイけどフィンガーピッキングでもイケるんだぜ。

ス:へぇ、マエストロさん、優しげなのも弾けるんですね。意外だなぁ!
マ:君こそ一言多いんだよ(笑)


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マ:ブリッジがアジャスタブルだから好みの高さに弦高調整ができるぞ。ストロークでガンガン行くなら高めに、ソロプレイがメインなら低めにするとかね。
ス:コイツがあれば僕のバンドサウンドにも幅が出るなぁ。正直、欲しいです!
マ:フフフ、ヴィンテージのアコギにハマると奥が深いぜぇ。そもそも俺が若かったころはアコギなんて呼び名は無くて、フォークギターって言ってたもんだ。親にギターを買ってくれってねだったらクラシックギターを買ってきて、「違う! 鉄の弦のフォークギターが欲しいんだ!」ってゴネたもんさ。で、やっとの思いで手に入れたヤツを抱えて文化祭で……
ス:あ? また昔話が長くなりそうなんで、僕もう行きますねー(笑)。
マ:おい、まだ話は終わってないぞ! こら! 待てー!!

マエストロ竹下:クラッシックロック現役世代のギター好きオヤジ。50代に手が届きそうな今も、夜毎にギターをかき鳴らす日々。
スネイク君:ライブハウスを沸かす現役ロッカー。 彼がギターを弾くイカしたバンド、

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取材協力: 宮地楽器神田店

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