軽井沢にて自然の中で遊ぶ


091207_b_04.jpg
岩海芸術に囲まれて

紅葉にはまだ早い時期に車で軽井沢へ行った。
宿泊先が近かったので10分ほどで鬼押出し園に着く。
天明3年(1783年)に浅間山が噴火した。その火口で鬼が大暴れをして、岩を押し出してしまったというのが当時の人々の見解だったらしい。そして今もなお鬼押し出し園と呼ばれているのだ。謎めいた景色に息を飲む。見渡す限り、真っ黒い溶岩の凝固した岩海。まるでCG映画のロケーションのようだ。真っ黒い岩海の中にひときわ目をひく、台湾にあるような朱塗りの社殿。 この浅間山本堂が溶岩に囲まれて高い位置にある。その向こうには、今も活動を続けている浅間山が見える。

091207_b_05.jpg
カワイイ“鬼”がいました

まさに大自然のパワーを感じさせるところだ。本尊には東叡山寛永寺伝来の聖観世音菩薩が大噴火の犠牲となった御霊を供養するために厄除観音として祭られている。

残念ながら、もう閉館の時間に着いてしまったので、入場券を買うことが出来なかった。困って少々立ち往生していたら、おみやげやさんから従業員が3人出口に向かって歩いてくる。
5時を少し過ぎてしまったけれど、大急ぎで展望台で撮影をしてもいいかと聞くと「もう閉まったけれど、誰もいないし写真だけではなくずーっと歩いてもいいですよ。出口はまだ開いていますからね」と言ってくださった。これはラッキーとばかり夫と愛犬の3人(?)は中に入って散策することにした。
ずいぶん見晴らしがいい。
時間的に余裕があれば、ゆっくりと観音堂の中も見て回れたのに他のロケーションを回ったり、道にも迷ったりしていて遅くなってしまったのだ。


091207_b_02.jpg
心が和む朝ごはん

散策コースも2種類あり、高山植物を楽しみながら遠回りすると溶岩の間に咲いている可憐な花々を楽しむことが出来るらしい。
私たちは展望台で満足しながら、少し歩いて見た。歩きやすく整備された道だったので観光用に遊歩道を作ったのだろう。


091207_b_01.jpg
パパと浅間山を眺める

久々のペンションも個人経営で感じがよく、そこの看板犬ものんびりとした愛想のいいワンコだったので我が家のようにくつろぐことが出来た。敷地内のドッグランでは、思い切りサッカーボールを追いかけて我が愛犬も走り回った。まさにゼーゼーいうまで走っていた。

食事は朝食と夕食が込みで畑で採れたての旬の野菜を堪能した3日間。
命の洗濯だ。普段はコーヒー1杯で慌ただしく出社する夫とも差し向かいで和風の朝食を時間かけて取るのも悪くないなと思う。喧騒の都会から、郊外でたまには息抜きも最高だ。