カキーン、カキーン。
プロの試合では聞くことのできない金属バットの快音が球場の外にも聞こえてきて、自然と早足になります。そう、行ってきました甲子園、夏の高校野球!
名前にカタカナのない球場ってもう
少ないんですよね。重厚感あります!
雨で日程が順延されて、偶然にも奥さまの故郷、群馬県代表の東京農大二校(群馬人いわく「農二」)の試合が、しかも朝イチから組まれた当日。というわけで第一試合8:30のプレイボールにあわせて、元気に阪神甲子園駅到着8:00!
梅田から阪神電車に乗った人はほぼ100%甲子園をめざす人なわけですから、特急で10分少々、車内はみなさんうれしそうに野球の話題でもちきりです。
駅を降りると甲子園球場は目の前!! さて、応援するチームのベンチに合わせて一塁側か三塁側か座席を選ぶのが野球応援のセオリー。高校野球ではトーナメント表をよく目にしますが、そのトーナメント表が横書きなら上に書かれた、縦書きなら右に書かれた学校が一塁側のベンチなんです。 私たちも「農二」の名前が右側に書かれているのを確認して、さっそくライト側スタンドへ。じつは甲子園球場、高校野球の間は外野席をすべて無料開放しているんです。そこで球場の外をグルっと半周してライト側外野席に。さすがタイガースカラーのタオルやうちわを手に歩く人が多いこと多いこと。
通路を抜けて、いよいよスタジアムが目に飛び込んできました。昔懐かしいスコアボードのシルエット、ドーム球場にはないこの視界のクリアさ、そして芝と土のコントラスト。大応援団の声援が響く中、グランドでは農二ナインの練習が始まっています。
ドーム球場にはないこの視界のクリアさ、
そして芝と土のコントラスト
伝説の氷水「カチ割り」。ドンドン溶けます
今年リニューアルされた甲子園球場は通路も座席もキレイ! でもやっぱり、暑い! 焼ける!! さっそく奥さま用のチューリップハットをゲット。ときおり吹く風が、ほんの一瞬暑さを忘れさせてくれます。甲子園の野球中継でよく耳にする、これがウワサのハマ風ですか。
それにしても暑い。水分補給に売り子さんをつかまえて伝説の「カチ割り」(200円)を購入。大きめにクラッシュされた袋入りの氷、ただの氷水よりは推定2℃ほど冷えている(ように感じる)氷水をチュウチュウ。そして、ブランチにはやはり名物の「甲子園カレー」(500円)、トッピングでチーズとから揚げを。食べてみるとじつはビーフカレーという太っ腹! そしてこのから揚げに驚かされました。カリっ、中がジューシーで、わが家でひそかに格付けしているから揚げランキングNo,1に割り込む美味しさです、これ。
カレーはタイガースの試合でも食べることが
できます。から揚げもお忘れなく
応援席の前に走ってきて大喜びの農二ナインたち
試合はテンポのいい両投手の投げ合いで進み、目を離せない展開にムコ殿も奥さまも満足です。両校のブラスバンドの応援合戦も楽しいですね。なぜか「暴れん坊将軍」のメロディーが耳に残りました。
そして1対1でむかえた延長10回表、ヒットをつないだ農二がついに1点勝ち越し! そのまま守り切って見事勝利をおさめました。応援席の前に走ってきて大喜びのナインたち。
あまりの暑さに第二試合の途中でOUTしたのはさておき、野球好き、から揚げ好きにもオススメの夏の甲子園でした。