6月11日(土)夜10:00から放送がスタートした 「連続ドラマW グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-」(第1話無料放送)。本ドラマは、少女漫画界の巨星・大島弓子が、飼い猫たちとの日常を綴ったコミックエッセイをドラマ化した人気シリーズ待望の続編。その第1話完成披露試写会が6月9日(木)に、都内港区のスペースFS 汐留にて行なわれ、主演の宮沢りえを始め、長塚圭史、黒木華、前田敦子、田中泯、犬童一心監督が登場。
MC:まずは、ひとこと挨拶をお願いします。
宮沢:今、みなさん観終わったほやほやですか?ありがとうございます。今日の感想を周りの方に宣伝していただけると嬉しいし、えっと……千秋楽じゃなくて(笑)……最終回まで、個性のあるストーリーになっていますので、みなさん観てください。
長塚:また、このメンバーとプラス新たなメンバーの前田さんと、この作品を紹介することが出来て光栄です。前回とは違った感じになっていますので、第2話以降も楽しみにしていてください。黒木:りえさん(小島麻子役)のアシスタントとして、一度は卒業をしましたが、また戻ることができて嬉しかったです。
前田:今回はミナミちゃん(黒木華)の後、新アシスタントとして、私だけ今回初めて参加させていただき、もともと大好きな作品だったので、とても嬉しいなって。
田中:最終回に出てます。ホームレス役(前回)の時は撮影もなにもかも楽しくて、嬉しい思い出ばかりでした。今回もたくさん思い出があります。その場にいることが好きな作品です。
犬童監督:この4人のみなさんと前作を撮影したことが楽しくて、撮っている時に次のストーリーが生まれて、シーズン2をやりたいなと。今、思っていることは、また続編を(シーズン3)やりたいなって(笑)。
MC:犬童監督、今作品で描こうと考えたことは?
犬童監督:小島麻子という世の中の視点とちょっとズレているキャラクターが確立されてきていたので、さらに押し進めて笑える楽しさを持った作品にしたいなと思いました。
MC:宮沢さん、現場の雰囲気はいかがでしたか?
宮沢:みなさんが撮影現場が楽しかったって言ってくださることは嬉しいことです。小島麻子は、日常というものが、ただ日常というわけではなく、ささいなことですら特別なことにしてしまう天才だと思います。そこから人との繋がりが生まれたり、新しい発見がボロボロと日常の中に落ちていて、それをピックアップすると面白いことになっていきます。この作品に巻き込まれていくというか、この舞台のお家のそばの住人になりたいなって思ってしまう作品です。犬童監督が大島弓子先生という素晴らしい人にみんなを触れさせたいというパワーが、そういう楽しい現場にしちゃうんだろうなって思います。
MC:黒木さんは、前作では立派な漫画家に成長されましたが、帰ってきた現場はいかがでしたか?
黒木:変わらないなって。それが嬉しくて、ずっと続いてたって思うくらいナチュラルに現場でミナミとしていて、お腹空いたなって考えたり(笑)、そういったことが特殊だなって思えて、ミナミちゃん自信は普通なことに悩んでいたり、天才と思っている人をどう超えようかと考えることもなく成長していく姿が演じていて気持ちが良かったです。
後は、酔っぱらっているシーンが楽しかったです。
宮沢:ドラマだと色々なところから撮影するので、繋がりを考えますけど、監督はそこを飛び越えて、繋がりは関係ないですって言われるので、思い切って出来ました。お酒が入ってないのにベロベロみたいにね。
黒木:最後は疲れました(笑)。
犬童監督:歳をとると、繋がりが気にならなくなって来ます(笑)。目の前の面白いことが重要です。カットをかけると終わっちゃうので。
MC:長塚さん、第4話では、結婚のエピソードが描かれていますが……。
長塚:衣装合わせが5分くらいで終わりました。なんにも前作と変わらないんだなって思いました(笑)。なにかお話はありますかって犬童監督に尋ねたら、話はないって言われました(笑)。
犬童監督:全員、早かったですね。キャラクターが出来上がっていましたから。
長塚:スタッフもほとんど一緒だったので、リラックス出来ました。(前田を見て)大変だったよね?
前田:私ですか?いやいやいや……。
宮沢:初日だけだったよね。後はすぐに馴染んで。
長塚:そうそう、でもあの初日も好きでした。吉祥寺の井の頭公園のシーンには、前回からの思い出がたくさん詰まっています。
MC:前田さん、新キャラクターを演じられていかだでしたか?
前田:現場に入った時に、みなさんがそのままいらっしゃるのを見て興奮しました。飯田は、そういう入り方だったので、心地よかったです。小島先生を初めて見た感覚がリンクしました。
MC:田中さん、今作では最終話に重要な役で登場されます
。脚本を読まれた時の感想は?
田中:ピンとこなかったです。
MC:特別な場所での撮影だったと……。
田中:特別な場所?
犬童監督:富士山とゴルフ場で……。
田中:お話をいただいた時には、他の人がやった方が良いんじゃないかなった思いましたが、現場に行った時には、やっぱり俺だって感じになりました。
MC:犬童監督、この作品を『吉祥寺版・男はつらいよ』にしたいと伺いましたが……。
犬童監督:シーズン2を始める時に、どのような作品にしたいかという説明で、そのように話しました。
葛飾柴又があって寅さんがいるように、吉祥寺があって小島麻子がいるというベースで、その主人公がちょっとズレていて、周りの人が翻弄する。
長塚さんは、僕の中では微妙にタコ社長なんです(笑)。タコ社長は、寅さんに翻弄されることが好きなんじゃないかって思うんです。自分の好きな人に翻弄されることは嫌いじゃないって。田中さんは、笠智衆的な感じで(笑)。楽しいドラマが作りたかったんです。
宮沢:シーズン3をやるしかないですね。
犬童監督:さらに違う領域まで、次はSFも出来るんじゃないかな?
その後、猫のグーグー役のグミちゃん登場。
犬童監督:僕が撮影して来た中で最高の演技です。ラストのグミちゃんの演技は、今年の日本の最高の演技のひとつです。
宮沢:会話してますよね。
前田:すごいです。
宮沢:毎回、想像を超える名演技をしてくれるので、負けないようにって思いました。最終回の私とのシーンは、ほんとうに素晴らしいです。必見です。
MC:宮沢さん、最後にメッセージをお願いします。
宮沢:日常って、ほんとは奇跡の積み重ねなんだなって。私自身も日々感じでいて、この作品は、日常に光をあてたり、特別なものにすることに長けた人が登場しています。作品を観ていただいた方の日常もキラッと輝いたら良いなって思います。
シリーズ構成・監督:犬童一心(「連続ドラマW グーグーだって猫である」『のぼうの城』)
脚本:高田亮(「連続ドラマW グーグーだって猫である」『そこのみにて光輝く』)
音楽:高田漣(「連続ドラマW グーグーだって猫である」『横道世之介』)
出演:宮沢りえ 長塚圭史 黒木華 / 前田敦子 西田尚美 イッセー尾形 / 田中泯
中村ゆりか 光宗薫 志磨遼平(ドレスコーズ) 柳英里紗 岸井ゆきの / 河井青葉 塚本晋也 陰山泰 つまみ枝豆 ほか
6月11日(土)スタート(全5話)[第1話無料放送][WOWOW プライム] 毎週土曜 夜10:00から
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