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『the特急』な183系先日紹介した親子向けの鉄道DVD「特急大百科 〜東日本・関東編〜」に引き続き今回は「特急大百科 〜東日本・東北編〜」。

とはいえ、同じ製作会社の作った特急シリーズなので全体の印象というのは“関東編”と同様「映像が綺麗」、「車両を形式番号で紹介している」が大きなポイントになるのだが……”東北編”の特急はとにかく渋い！ これは子供向けというよりも、ある程度大人の方が楽しめるのではないか？と思ってしまうほどだ。

今回の東北編では183・189系が主役と言っても過言ではない。全編28分のうちの約10分がこの183・189系の映像なのだ。数字で言ってしまうとすべて同じに聞こえるが、実際は路線によって色やデザインが違ったりする。が、この説明をしているときりがないので割愛。

渋いと一言に言ってもいろいろあるが、この183・189系は昔ながらの『the特急』という顔をしているのだ。特に“国鉄色”というベージュにえんじ色のラインの組み合わせ……まさに昔ながらの東日本の特急の色合いだ。ちなみに“東北編”と言っても上野駅や新宿駅始発の路線も紹介されてるので見た事がある車両も紹介されてるかもしれない。実際、神奈川県に住んでいる私もこの“国鉄色”は何度か偶然お目にかかった記憶がある。

せっかく先頭車両の“顔”の話題が出たので『the特急』という顔とは？
普通車両の様に四角い正面、高い位置の運転席、そして昔ながらのヘッドマークは外せない。このヘッドマークも最近の車両では電光掲示になっているが、やはり昔ながらのヘッドマークの幕回しは鉄道ファンでなくてもワクワクしてしまうのではないだろうか。
そして今回のDVDの特別映像にこの『ヘッドマークの幕回し』が紹介されている。183・189系“国鉄色”のヘッドマーク14種類を次から次に車両正面にぐるぐる表示されるのだ。なかなか遭遇することが無い貴重な映像だ。
ちなみにこの“幕回し”とは……。少し前の路線バスで、行き先表示が布を巻き取るように変わっているところを見たこと無いだろうか？ まさにあれと同じようなものだ。

なんだかいつの間にかDVDの紹介というより183・189系車両の紹介になっている気がするのも否めないが、他にも東北地方を走る特急各車両も紹介されているのでご安心を。それにしても、このDVDの映像はとにかく綺麗だ。東北編は広がる田園風景と日本海、そして青空と雪景色の中を走り抜ける特急の映像が素晴らしい。

さて、関東・東北で東日本も終わったところで……次はどこの特急だ？