【No Train,No Life】リニア途中駅決定――ほとんど景色は見えません

散々っぱら伝えられているJR北海道の様々な不祥事。線路の点検作業をまったくしていないなど論外な事態ばかりで正直、悲しくなる。なぜか私にまで「どう思いますか、JR北海道?」なんて聞かれたりするのだが、これはまったく答えようがない。JR北海道にいたわけでもないし、ましてや北海道にもいないのだから。なんとはなしに「体質としか言いようがないんじゃないですか?」なんて答えるのだが、まあきっとそれが当たらずとも遠からずなのだろう。私が田町にいたときに散々感じていた、いまだに“親方日の丸”気質(若い人のほうが強大)で、しかも赤字でも潰れない態勢が整っていれば、ねえ。「JR東日本に役員派遣を要請」という実際の動きや、「思い切ってJR北海道だけ再国有化」なんてぶっ飛んだ案も世論を賑わせているが、おそらくそんなことでも変わらないでしょう。若い人たちに期待するしかないのでしょうけれども、繰り返すようにそんな人たちほど“親方日の丸”だったからねえ。

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JR北海道というと個人的に思い出すのが、新千歳空港と札幌を結ぶ「快速エアポート」。
しっかりしろ、JR北海道!
ま、そんなことよりも、たびたび書いているリニア・中央新幹線のおはなしを。
去る9月18日、東京―大阪を結ぶ予定の中央新幹線ので、27年に名古屋までの部分開業を目指す中間駅の地点が発表された。

東京(品川)

神奈川県相模原市、橋本駅付近

山梨県甲府市、大津町付近

長野県飯田市、上郷飯沼付近

岐阜県中津川市、千旦林付近

名古屋

路線距離は286キロで、橋本駅付近の駅は地下駅で、山梨、長野、岐阜は地上駅となる。おそらく東京駅は地下駅なので、しばらく“地下鉄”として走行するのではと想像したら、全体の246キロ(全体の86%)は地下かトンネルということになるらしい。車窓の風景ってのはどうなるんでしょうかね?

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こちらは想定時のもの。採用されたのはJR東海の想定ルート
東京―名古屋は最高時速500キロに達し、所要時間は最短で40分と、山手線1周(内回り・外回りとも1時間弱)よりも早い時間で終点にまで到着する。気になる料金は現状の東海道新幹線の料金から1000円弱の上乗せとなる模様だ。「高くなるのかっ」という気もするが、この料金の差別化によって、急ぎの旅は中央新幹線、のんびりは東海道新幹線と住み分けられ、お互いの混雑緩和に繋がるのではないだろうか。

JR東海では周辺地域の説明会、国の工事認可などを経て、14年には着工したい考え。東京五輪に合わせた部分開業などは不可能とのことで、27年の開業を目指している。東京―大阪の全面開業は45年を予定、ここまでは微妙でも、なんとか14年後には生きてその姿を拝みたいものだ。

※追伸
当コーナーでもお伝えした北陸新幹線の列車愛称が決まりました。私の応募作「ひゃくまんごく」……ではなく、主要駅停車タイプが「かがやき」、各駅停車タイプは「はくたか」、また富山と金沢を往復するシャトルタイプは「つるぎ」(東京―長野はこれまで通り「あさま」)。おお、「つるぎ」入ってるじゃん(笑)。