ローン・レンジャー

lone_130801.jpg製作:ジェリー・ブラッカイマー、監督:ゴア・ヴァービンスキーという『パイレーツ・オブ・カリビアン』3部作の黄金コンビが、満を持してジョニー・デップと再タッグを組んだ超大作『ローン・レンジャー』。 正義に燃えるヒーロー、ローン・レンジャー(アーミー・ハマー)と、復讐に燃える悪霊ハンター、トント(ジョニー・デップ)。何もかも正反対な2人が聖なる力に導かれ、ハリウッド史上もっとも不釣り合いな"ヒーロー・ヒーロー"が誕生した

lone_130801_02.jpg製作のジェリー・ブラッカイマーといえば『アメリカン・ジゴロ 』(80)で知り合ったドン・シンプソンとコンビを結成。以来『フラッシュダンス 』(83)、『ビバリーヒルズ・コップ 』シリーズ(84、87)、『トップガン 』(86)とヒット作を連発。オールド映画ファンには青春時代の懐かしい作品だ。その後、単独で製作を始めてからも、『アルマゲドン 』(98)、『パール・ハーバー 』(01)などヒット作を製作し、『パイレーツ・オブ・カリビアン 』(03、06、07、11)シリーズでは、37億ドルを越える驚異的な世界興収をたたき出した。また、監督のゴア・ヴァービンスキーは、『ランゴ 』(11)で、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞している。主人公"ランゴ"の声はジョニー・デップが演じていた。

今回、ジョニーが挑むのは、復讐に燃える"悪霊ハンター"のトント役。ジョニーの真骨頂と言える奇抜なメイクで、スピリチュアルな力を持つミステリアスな戦士を演じている。トントが死の淵から甦らせた正義のヒーロー、ローン・レンジャー役には、『ソーシャル・ネットワーク 』(10)『J・エドガー 』(11)など大作出演が相次ぐハリウッド期待のホープ、アーミー・ハマー。また、義足に銃を仕込んだ勝気な女性レッド役を、『英国王のスピーチ 』(10)『レ・ミゼラブル 』(12)のヘレナ・ボナム=カーターが演じている。

少年時代の忌まわしい事件のせいで、復讐に燃える悪霊ハンターのトント。彼は自らの悲願のために、聖なる力によって瀕死の男ジョンを甦らせる。ジョンは法に基づく正義の執行を求め、復讐のために手段を選ばないトントと対立。だが、愛する者を奪われたとき、彼は不思議な力を持つ白馬シルバーを従え、マスクをつけた謎のヒーロー"ローン・レンジャー"として、トントとともに巨悪に立ち向かう。 最後に世界を救うのは正義か? 復讐か?

冒頭とクライマックスでの19世紀の機関車が暴走するシーンは圧巻である。実際に3台の機関車を『パイレーツ・オブ・カリビアン』でフルサイズの船を作った時と同様に、またまた作って走らせてしまったのだ。ジョニー・デップとアーミー・ハマーは手錠に繋がれたまま機関車の屋根の上でスタントを演じている。その他、どうやって撮影しているのかと思わせるシーンが目白押。この迫力は映画館で体験してほしい。
そして、ジョニーのキャラクターも見どころのひとつではあるが、"ジャック・スパロウ"、"マッドハッター"に続く今回のニュー・キャラクター"トント"は、はっきりいって、もう誰だかわからないメイクになっている。しかしながら、その表情や仕草は、ジョニー・デップの真骨頂。"ジャック・スパロウ"のようにお茶目で人を小馬鹿にした演技に何度も笑わせていただいた。夏休みにはもってこいのエンターテイメント・ムービー。映画を観るといいうより、アトラクションで遊んでいるような、そんな感覚の作品だ。

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制作:ジェリー・ブラッカイマー/ゴア・ヴァービンスキー
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ/アーミー・ハマー/ヘレナ・ボナム=カーター
原題:The Lone Ranger
全米公開:2013年7月3日
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 
公式HP:http://www.disney.co.jp/loneranger/
公開:8月2日(金)丸の内ピカデリー1ほか全国公開
 

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