「あなたの想像力なんて、たかが知れている」……そんな挑発的なキャッチコピーを裏切らない、まったく予想のできないホラーの新境地が登場! 監督・脚本は『クローバーフィールド/HAKAISHA 』やTVシリーズ「LOST 」のドリュー・ゴダード、共同脚本とプロデュースは『アベンジャーズ 』のジョス・ウェドン。ソー役で一躍大スターとなったクリス・ヘムズワースが出演するほか、実力派のリチャード・ジェンキンス、そしてアッと驚いたあとに妙に納得してしまうあの大物が隠しキャラとして出演。口コミが口コミを呼んで驚異の全米スマッシュ・ヒットを記録した大傑作だ。
山奥のさびれた別荘へとバカンスに出かけた学生5人。GPSにも表示されない深い森の奥、湖のほとりで、日常とはかけ離れたひと時を思う存分楽しむ彼らだったが、謎の組織が彼らの行動を密かに監視していた……。
まず、早めに忠告しておきたいことがある。オフィシャルサイトの予告編は見ないほうがいい。何が出てくるかわからない、先の展開が読めないことがこの映画のイイところなのに、予告編でかなりの情報が出てしまっている。見どころを集めて動員に繋げたいという気持ちはわからないでもないが、残念ながら本末転倒になってしまっているのだ。
エロいシーンを見せてくれるラブラブの男女、真面目な女の子、彼女に憧れる好青年、ちょいとイカレた男子、そして湖のほとりのボロい小屋。そんなホラーの定番を忠実に忠実になぞる訳は、後半でその前提をちゃぶ台返しよろしくぶち壊すからだ。先の挑発的なコピーはどんな映画でもよく見かけるが、その言葉どおりに期待を裏切られることはまったくと言っていいほどなかった。だが、本作は違う。本当に、まっっっっったく予想できないのだ。そしてオチがわかった頃には、驚愕と同時に笑いさえこみあげてくる。こんな凄い作品を作り上げる才能が、まだこの映画界に残っていたなんて。もう、心の底から感動しまくりなのだ。
特に、ホラー映画フリークの方は決して見逃してはいけない。これはホラーの金字塔、新しい出発地点、第三のホラー、ホラーの新ジャンルなのだ。画面からの情報量があまりにも多いシーンもあるので、劇場のみならずDVDで細部もチェックしたくなる。文字どおり「ハマッて」しまう極上のエンターテイメント作なのだ。
監督:ドリュー・ゴダード
脚本:ジョス・ウェドン/ドリュー・ゴダード
出演:クリスティン・コノリー/クリス・ヘムズワース/アンナ・ハッチソン/フラン・クランツ/ジェシー・ウィリアムズ/リチャード・ジェンキンス
配給:クロックワークス
公開:3月9日(土)シネマサンシャイン池袋他全国ロードショー
公式HP:http://cabin-movie.jp/
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