Cultural Olympiad――
「カルチュラル・オリンピアード」は、1906年にパリで開かれた特別会議にて設立された「オリンピック芸術競技会」に端を発し、1912年ストックホルム大会で初めて公式競技に取り入れられました。
当時は建築、音楽、文学、彫刻や絵画の5部門で「アートメダル」争いを繰り広げたそうです。現在ではそうした競技会はないのですが、2004年アテネ大会から「カルチュラル・オリンピアード」として復活、多くのアーティスト、一般市民らが集い様々な文化的催しを行なうものとなっています。
ちょっと堅苦しいところから入りましたが、何故にわたくしが英語版ウィキペディア(とロンドン版カルチュラルオリンピアード公式ウェブサイト)に頼りながらカルチュラル・オリンピアードを説明するかと申しますと、実は一丁前にアーティストとして2010 年から関わっていたからであります!
筆者も所属する参加唯一のアマチュアバンド、カルチュラル・オリンピアードで見事な演奏を披露
ロンドン版のカルチュラル・オリンピアードである「ロンドン2012フェスティバル」はイギリスゆかりの超有名アーティストたちが関わっており話題を集めていますが、私が関わったプロジェクトはロンドンオリンピックにインスパイアされた新しい音楽を作ろう!なプロジェクト「ニューミュージック20X12」(そのまんま)。
イギリス在住の個人/団体が関わったこのプロジェクト、ほぼすべてが職業ミュージシャンである中、唯一のウェールズからのグループであり、これまた唯一のアマチュアバンドだった私たち、集大成のロンドンパフォーマンスをやり遂げて参りました!
一度演奏した後、作曲者とバンドのリーダー(この人たちはプロ)が曲についての質問に答え、もう一度、曲を披露。私はしょぼしょぼでも他の人が玄人はだしなレベルで演奏してくれました。曲を渡された当初は「これは……うちらには無理なのでは……!」と誰もが口にした難解な曲でしたが、「なんとかなったねえ?」と今は笑っております。
小都市カーディフのアマチュアバンドがこうしてワールドクラスのきらきらした芸術が集まるロンドンまでやってきて、オリンピックに関連した一大プロジェクトに参加し、そこで受入れられたという事実。数日たった今もじんわりとした感動がこみ上げてきます。
さあオリンピックも開幕、そしてカルチュラル・オリンピアードもまだまだ続きます。無料イベントもたくさんりますのでスポーツ観戦とともに、ロンドンにお立ち寄り(?)の際はこちらもよろしく!