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英国史上もっとも内気な国王ジョージ6世。バッキンガム宮殿に隠された真実の物語。
子供のころから悩む吃音のために無口で内気な、現エリザベス女王の父、ジョージ6世。
しかしヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦に揺れる国民は、王の言葉を待ち望んでいた。
型破りのセラピスト、ライオネルの友情と妻の愛情に支えられ、渾身のスピーチに挑むのだが――。

第83回アカデミー賞において最多12部門にノミネートされている映画『英国王のスピーチ』（今月26日より公開）の試写会が21日に都内で行なわれ、元宮崎県知事の東国原英夫がトークイベントに登場した。
 

まずはご挨拶からどうぞ。
東国原：純粋に映画の試写会でゲストに呼ばれてのトークは、実は今日が生まれて初めてなんです。うまく喋れないかも知れませんがよろしくお願いします。

ジョージ6世のように東国原さんもコンプレックスや困難を乗り越えた方だと思いますが、それらを乗り越える秘訣はありますか？
東国原：40歳で不祥事を起こして謹慎になって、仕事ができなくなった。それはかなり辛かった。小さなころの夢がお笑い芸人になることと政治家になることだった。お笑い芸人はその時に一度卒業という形をとりまして、政治家をそこから目指しました。「自分の目標が自分を救ってくれた」と思っています。
コンプレックスは……（生え際を指差して）私のココのことですか（笑）？　これに関しては開き直りです。植えたり被ったりいろいろなことをしようと思いましたが、ある日ビートたけし師匠に「東、眉毛を伸ばしてオールバックにしたらいいじゃないか」と言われて……さすがにしょうがない、あきらめろってことですよね（爆笑）。ですから、自分の情熱とか生き様で勝負しようと思いました。
人前でしゃべることが苦手で、県知事を4年務めさせていただいて、芸人を30年近くやって、まーだ噛んでますから（笑）。ですから、うまく喋るのではなく、魂だけはちゃんと伝えようと思っています。

ジョージ6世は奥さんとカウンセラーの方の支えがあって頑張れたと思いますが、東国原さんの支えは？
東国原：あの〜知ってて質問されてますか（爆笑）？　それは僕だって奥さんの支えはほしいですよ！　私の場合は宮崎県民とスタッフの支えですね。でも、トップは孤独なものですね。

最後に『英国王のスピーチ』を観る人へのメッセージをお願いします。
東国原：困難を乗り越えるプロセス、その感動、ユーモラスもあり、学べることがいっぱいあると思います。あらゆる観点で素晴らしい映画だと思います。アカデミー賞の12部門にノミネートされているということで、久々に見応えのある映画だと思いますので、皆さんご覧ください。

フォトセッションでは冠が登場し、場内大爆笑の中、フォトセッションが行われたのでした（笑）。

さて、最後の囲み取材では……

都知事や国政選挙への開戦のスピーチは？
東国原：それはまだわかりません。まだ白紙です。あらゆる可能性を排除しないということです。
東京に戻られて復縁についてはいかがですか？
東国原：復縁については……かとう（前妻であるかとうかずこ）さんに聞いてください（笑）。
今まででいちばん印象に残ったスピーチは？
東国原：知事になって4年目に起きた鳥インフルエンザのことで、清武町の農場で行なったスピーチが印象に残っています。
失敗したスピーチは？
東国原：結婚式で会場を間違えたままスピーチしたことです。間違えても、間違ってるって言ってくれないんですよ。みなさんどうぞ、どうぞって言われて…。

さすが注目の人、レポーターからはつっこんだ政治に関する質問も出されておりました。