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<私のプチトリアノン>

今年もまたまたギャラリーa の季節がやって来ました。いつも造作をはりきって作って下さるので私も楽しみにしているスペースです。今春夏のテーマ、”草の香N°10”をそのまま引き継ぎ、マリーアントワネットのいなか家プチトリアノンを自分勝手に再現。昔々、実物のプチトリアノンに行ったことがありますが、まさにただの田舎の農家。そこにマリーが居たからこそドラマティックだったのでしょうが、私ではねぇ…。シャネルの今期テーマもプチトリアノンでしたが、ショー会場には藁草が敷かれ、ウィンドウには鋤にパールのネックレスがジャラーン。これもシャネルだから。


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いつもギャラリーa の展示は全体を2分して2つのテーマを設けるのですが、今回は1つ。プチトリアノンの室内という設定にしました。陽射しのたくさん入る部屋のテーブルは何回も塗ったペンキがはげちょろけてアートの様。カラフルで庶民的な柄のカーテンを付けた窓からは畑の緑も眩しく・・・と思いきやコレは鏡。その窓際に無造作に投げ出されたティアラ。小さなソファにはベルサイユから失敬してきたのかクッション。michikoさんの協力も得て、草の香漂う、でもセレブ感も匂っちゃうかもの空間が出来上がりました。藁草ではあまりにもズバリすぎてワイルドなので藁草感を残しつつ、繊細で美しい草色のシーグラスをそこここに散らしました(michikoさん談)。そこら辺りで摘んだ様なベリー類やらゴージャスなバラも入り交じり、私の思うプチトリアノンの不思議で魅力的な不協和音が流れて来たでしょうか?


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さて、田舎家の中身は・・・?春から引き続きの草の香漂うブローチも、そして久しぶりにこの時代がまた来た!と思って復活させたイルフェボーのブローチ。(イルフェボーはイイ天気の意)そして今、私の最もお気に入りのシリーズ、トルマリンのグループ。元々私はトルマリンは苦手でした。グリーンとピンクがきれいにグラデーションに並べられたネックレス。だいたいグリーンとピンクの組み合わせって私の中にはナイ。それがある時出会ったトルマリン達のあまりの美しさにドキドキしてしまいました。宝石店にある様な透明度の高い、ハイグレードな石ではありません。水の中を思わせる色、光が溜まった様な層のずれ、石のグレードでは計れない魅力を左右するテリ。1つでも美しいですが何個か集まった時のハーモニーが絶妙です。トルマリンってこんなにステキな石でしたっけ?こんな新しい発見もあるので楽しいのです。このトルマリンも自然の香り高い素材。プチトリアノンに似合う作品群でしょう。12日間だけの私のプチトリアノン。これが私の部屋だったらなぁと思いつつ、カゴバック片手にせっせと通います。