1月5日、昨年開業して話題の羽田空港国際線ターミナル。その中でも注目を集めるプラネタリウムを設置した「Starry Cafe」にて行われた、映画『白夜行』(1月29日公開)の記者会見&ヒット祈願イベントに主演の堀北真希、高良健吾、そして深川栄洋監督が登場。
このイベントは2部構成になっており、第1部の記者会見に続き第2部では「夜が来ない白夜を行く悲しい二人に星のプレゼント」と題してプラネタリウム特別上映が行なわれた。
Q:今回は原作に忠実に映画化されたとうかがっておりますが、脚本を作る過程などで、原作者の東野圭吾さんと打ち合わせしたり、アドバイスをいただいたりされたことはございましたか?
深川監督:東野さんには出来上がった作品の試写会で初めてお会いしました。原作を読んで雪穂と亮司の内面の心理描写が描かれていないにもかかわらず、ここまで引きつけられるのは、なぜなのか? それを大事に映画化しました。完成後、感想をうかがったところ「映画として力があったのではないでしょうか」と言っていただいたので、東野さんの中のストライクに入ったのかなと思いました。
Q:この作品は非常に難しい役柄だったかと思いますが、演じていて迷った演技とか、難しかった点を教えてください。
高良:お客さんを、ちゃんと騙さないといけないということかな。あるシーンで監督に「瞬きしないで、ちゃんと相手の目を見なさい」と指導され、僕は騙そうと思って演技をしていたので、ちょっとそういう匂いが出てしまったのかなって、そういう部分は隠して演技をしなくてはいけないとか、気を抜くと見透かされちゃう。あまりいろいろ言われると考え込んでしまうけど、監督のヒントはすごく短く、良い形で役づくりができた。
堀北:原作の中では共通してわかる答えが明確に描かれていない物語なので、監督、スタッフとこの映画ではどういった答えを出していこうかと……そこに凄くこだわった作品です。
今回、悪女である雪穂という役でしたが、悪いことをしているシーンはほとんどなく、他人をコントロールし自分の野望、欲望を叶えてゆく女性だったので、お客さんに悪女だってことをわかってもらわなくてはいけないし、どこまで騙して行くか、そういったさじ加減が難しい役でした。監督には「雪穂を理解することは無理だと思うよ」と言われ、雪穂に共感するのではなく、客観的に彼女をとらえ自分が思った雪穂を演じるようにしました。雪穂になった自分の気持ちを思い出すと、胸がしめつけられる苦しい感覚が今でもあります。
Q:それぞれの印象を教えて下さい。
深川監督:堀北さんと久々に会って、もの凄く女っぷりがあがってるなって感じました。この映画を通していろいろな経験をし、大人の女性になっていったと思いました。高良さんは眼の強さもあって、ナイフのような青年だと思っていましたが、今はナイフとそうでない時を使い分けるようになったと思います。これからが楽しみな二人です。
堀北:高良さんとは現場でほとんど会わなかったです(笑)。スタッフの方に高良さんは現場ではストイックに役に入る方とうかがいました。
高良:トータル1時間くらい(笑)? 堀北さんは僕にとってはつかみどころがない不思議な方。
深川監督:それは私もそう思います(笑)。
第2部プラネタリウム特別上映では、満天の夜空に星座が描かれ、堀北は「子供のころにプラネタリウムに行って以来、こんなに空に星があったなんてびっくり、今まででいちばんステキなイベントです」と語り、
その後映し出された、たくさんの流れ星に『白夜行』の大ヒットを願った。
監督:深川栄洋
脚本:深川栄洋/入江信吾/山本あかり
原作:東野圭吾
出演:堀北真希/高良健吾/船越英一郎
公開:1月29日(土)全国ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト:http://byakuyako.gaga.ne.jp/
公式Twitter:@byakuyako0129
シネマピア:http://asobist.samplej.net/entame/cinemapia/0240.php
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