Vol.57 白石康次郎「未来はわからない、過去は取り戻せない。やるべきことはいまこの瞬間しかない!」

★その先に何が……?――白石康次郎

4月である。
我らがアラカン編集長がモンブランに挑戦するまでいよいよあと3カ月あまりとなった。週単位のスケジュールでいろいろな山、そしてトレーニングに励むアラカン編集長だが……やっぱりちょっと心配? ちょっと自信も落ち加減??
そこでこれからしばらくの間、偉大なる冒険の先達(年上もすごいが年下もすごい!)と出会い、目の前の苦難の解決方法や、心得を教えてもらうことにした。
栄えある第1回目の登場は白石康次郎氏。詳しくはプロフィールに譲るとして、すさまじいヨット単独航海の記録を持つ白石氏。その素顔は……挨拶もそこそこに繰り出される笑顔、そして言葉の速射砲。そしてその弾丸に詰まった哲学の数々。
“笑顔の冒険哲人”の声、まずは軽いご挨拶から――。

白石●おはようございますっ(ニコニコ)! (手元の資料本を見て……)あれ? それ僕のじゃなくて野口(健)くんの本ですよ(笑)。彼とは友達ですし、一緒に本も出しているんです(『大冒険術』)。あ、そちらは僕の本。『七つの海を越えて』ですね。ありがとうございます。

冒険家としての海の魅力? 海の魅力…………と言うよりも、僕はね、海には出るし、山も登ります。両方やるんですよ。“自然”が好きなんですよ。
で、そのなかでもいちばん好きなのは、とにかくデッカイ存在! だからね、僕は宇宙に行きたいんです!! ハハハ。
ただ、地球上でということになると、僕は最初、“世界一周”にまず魅力を感じたんですね。そこで……僕は鎌倉育ちだから、目の前に海がある。
「この先に行くと、何があるんだろう?」って、まず思った。目の前の海じゃなくて、海の彼方なんだよね。で、海の彼方に着いたとして、さらに行くと……本当に元の場所へ戻れるのか、自分で確かめてみたかった! ヨットに乗ったのは、その確認をするためなんですね。


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なぜそう思ったかというと……好奇心……まあ「僕はそう感じる人だった」としか言えないんですよね。最初に言ったように、僕は山も大好きなんだけど、目の前の山を登っても世界一周はできないよね。その点で海は世界一周ができる。なにしろ地球自体が7割海なんだし、“地球を楽しむ”のは海がいちばんいいですよ。
海はね、本当に魅力があります。夜空の星や海、鳥などの動物たち。それに“青と白の世界”。そしてそれらに変化がある。ベタ凪のときもあれば、荒れると山のような波が来る。表情豊かなんですよね。

でもね、山にも魅力がたくさんある。海はね、草木一本生えてない(笑)。僕は俳句を詠むのだけど、海はお題が少ないんですよ。その点、山は草木が育ち、そして、たとえば富士山なら荒々しさ、ドッシリさ。穂高岳や槍ヶ岳なんかだと険しさ。こういった“表情”がある。この繊細さが山の魅力ですよね。
これは根本的なことなんだけど、海も山も共通して言えることは「人間が創り出したモノじゃない」ってこと。海で眺める星や波、山のたたずまいやそこに生える草花……そこがなによりも魅力ですよね。僕の場合は海にひとり、人類の最小単位で出ていくでしょ? そのときに自然の大きさを肌で感じる。これはその大きさとともに、人間の小ささを感じるのと同じなんです。海というのは逃げ場がないから、それらをすべて実体験できる。ヨットは動力を使うわけではないから、自然に翻弄されることもあれば救われることもある。それが本当に海、山という自然の大きな魅力ですよね(ニッコリ)。
でもね、何回ヨットに乗っても最初の3日間くらいは必ず船酔いする(笑)。それは何とかしてほしいよね、ホントに!

★海は好きでもセンスなし!?――好きなことをしよう!

白石●いま海や山って話をしたけれど……小玉さんは海には出ますか? 船酔いするから出ない? それ僕と一緒だから大丈夫じゃないですか(笑)。
フランス人なんかは、海も山もどちらも普通にやるんだよね。僕が「アドベンチャーレース(海や山、川にロッククライミング、馬乗りなどなんでもアリのレース。白石氏も世界的な大会で日本人最高位を残している。「おもしろいよ!」by白石氏)」のために山を走っていると……ちなみにね、練習で穂高岳を走って登ったのね。朝の7時に最寄りのバス停を出て、夕方の4時に山頂。で、夜にはもう下山してました。それはそれでおもしろかったけど、あまり文化的な登り方じゃないよね。まあ、そういう競技だからしょうがないんだけども。


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……で、そうして山を頑張っていると「白石さん、海に出るのは止めたの?」って日本だと言われちゃう。もちろん止めてないし、「なんで山に登るために海を止めなければならないの?」って思うよね。ほら、スポーツとかで、○○派とか▲▲派ってあるじゃないですか? たとえば自転車だったら、オンロード派とマウンテンバイク派がありそうだけど、僕にはない。僕はどっちもやりたい。そうじゃないかな?

もちろん僕の軸足は海、ヨットです。プロフェッショナルのセイラーマンです。でも、山で必要なロープワークとかもすごい勉強になるし、僕のトレーナーはアメフトのトレーナーなんだけど、その科学的なトレーニングはすごく役立っている。いまやってる居合い抜きなんかもね。それらを集約して僕のヨットに役立つし、人生も豊かになる。

だからぜひ読者のみなさんに言いたい! パッと見ていちばん好きなの、楽しいことをするのがいちばんいいんです。「○○やらなきゃ!」ではないんです。人間は、向き不向きもあるし、本性もある。言ってしまえば、それをやってる理由なんてわからない。僕は「なぜか」海に憧れたの。その代わり、体質は合ってないですよ、海(笑)。船酔いするしね(笑)、センスはないと思う。ただ、不思議だね。海が好きなの!(ニコニコ)

僕は体質、身体が向いているのは野球のほうだと思いますよ。野球選手になってもおもしろかったと思う。でも、その環境がなかったし、不思議と海のほうに魅力を感じてしまった。面白いね人生って。海が好きだったということと、自分に向いているかはまた別の話。ただ、ごくまれに、自分の好きなこととその環境が一致する人がいて、その人は“ヒーロー”なんですよ。ヒーローは滅多にいないですから、その人のマネをしちゃダメ。マネできないからヒーローなんであって、無理にマネして自分が壊れちゃったら、自分の生活も家族もあるわけですから。
僕にとってのヒーロー? 僕の師匠(多田雄幸氏)は天才。もう別格。師匠の存在にいちばん近いのは長嶋茂雄さん。あの人は天才でしょ? もうマネできないし、しちゃいけない。長嶋さんの有名なエピソードで、「来た球をカーン!って打つ」というのがあるでしょ。そうやって教えてくれても、マネできないよね(笑)。
天才というのは作れないんだから、努力してもダメ。イチロー選手や松井秀喜選手は、秀才ですから努力すれば到達します。イチロー選手は「あれだけ練習すればうまくなりますよ」って言っていますけど、それはその通り。ただ、そのイチロー選手がすごいのは“あれだけ練習できる”ところなんです。「到達します」って言っても、そこは勘違いしないでくださいね。

僕? いやいや、だからね、僕は秀才なんです。ウチの師匠は天才ですよ。絵描きだったり、サックス吹いたり、個人タクシーの運転手として冒険の費用を作ったり(笑)。いろいろとトンでるところがあったし、マネできない。僕はなにもないから着実に、着実にやってきた。それを長く続けられたからいろいろできたわけ。20年もやってればね、世界一周もできます。他の人は20年も続けられない、ってだけでなんです。僕は途中で止めなかったからできたんですよ。

★トレーニングもレースも、重要なのは“休養”

と、ここまで白石氏が海に出ることになったサワリの部分、さらには海、自然への魅力などをお送りした。速射砲でありながら笑いとともに紡がれていく哲学的な言葉たち。ここから先はアラカン編集長、モンブランに向けてのトレーニング方法とその覚悟について、ノンストップでいってみよう。

白石●小玉さんは57歳から山に登り始めて、トレーニングを始めたの? 素晴らしいね。
トレーニングするときは、“筋肉痛はいくら無理してもいい”んですよ。でも、関節と筋を痛めた場合は即刻休まないとダメ。それはケガなんですよ。ケガですから、これらは根性の問題じゃないんです。多くの人はケガしてるのに無理してやっちゃうから、いつまでも治らない。でも、筋肉痛はね、ガンガン身体に鞭打ってやってください。そこのメリハリを付けないといけませんね。


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え、もうあまり時間がないのに鍛えられてない気がする? なに言ってんの!? 年齢ではなく、“必ず身体は変化する”のですよ。世界でいちばん売れている科学雑誌『ナショナルジオグラフィック』で、老人ホームにいる70歳の老人ふたりに対して実験したんですよ。A老人には運動させる、B老人はなにもしない。これを何カ月もやって、体力測定をすると、A老人はちゃんと身体が発達するんですよ。70歳にもなると老化で衰える一方かというとそうではなくて、ちゃんと鍛えた分だけ発達する。
何が言いたいかというとね、たとえば普通の若い子と僕を比べたら、僕のほうがパワーはあります。いまベンチプレスで100kg以上挙げますからね。でもね、再生能力は僕のほうが落ちるんです。鍛える際に必要なのは“運動と休養と栄養”なので、小玉さんのような年配の方は、休養を若い人より長く取ってください。
筋肉の発達とは、まず筋繊維にストレスを与えます。それで筋繊維が切れます。これが筋肉痛の素になるわけですね。で、その切れた筋繊維がタンパク質の働きによって繋がるのですが、前と同じようには繋がりません。筋繊維自体の数は変わりませんが、筋繊維が太くなります。これが発達ですね。で、そうなったら……またブチブチって切るんです。ヘンな職業だよね(笑)。この繰り返し、この作業なんですよ。これ、筋力ではなくて持久力を鍛える場合は、同じような手順で毛細血管を発達させるんですよ。酸素を運ぶ量を増やすようにするんですね。

ですからね、自分の年齢にあったメニューを組んで、無理をしない。ここで言う無理とは、休養をちゃんと取るということ。サボっているのじゃなくて、身体を回復させてやることなんです。
でも、最初にも言ったけど筋を痛めた場合は注意。周りの筋肉が発達していく過程では筋にダメージが行っちゃうんです。それ、年配の方だと筋が切れちゃいます。なので、筋がプチプチッってきたらすぐ止める。プロは練習しないと不安に襲われるんですよ。「せっかく1週間走り続けたのに、これで3日休んだら……」とか。でも、ケガをほっといて続けるより、3日休んで完璧に直して鍛え上げたほうが最終的なゴールは早いんですよ。

あと、人間というのは“苦しいこと、痛みから逃げる”。これは正常な反応です。問題は、逃れたときにときにどう別のところにモチベーションを持っていくか、なんです。ヨットの場合もそうですけど、「苦しいときはどうしよう?」というのを、正常なときに考えるんですね。
たとえば……海でも山でも出発するとき、持ち物の袋に“アンダーウェア”とかカッコつけてみんな書きたがるのよ(笑)。でも僕は、“パンツ”って書いておく。そうすると、自分が万が一の苦しい状況に陥ったとき、それがなんだかすぐわかる。これを練習に置き換えると……必ず練習ってイヤになります。イヤになりますよね? そのときに「必ずオレは逃げる」と考えておいて、そのときどうカバーするかを、正常、冷静なときに用意しておく。これって結構重要ですよ。用意しておかないと練習自体を止めてしまいますよ(断言)。


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これはキアヌ・リーヴスが言ってたのかな? 映画の『マトリックス』を撮ったときに、ダイエットをしたそうです。でも1週間のうち、金曜日だけはダイエットをお休み。金曜日は焼肉だろうがアイスクリームだろうがチョコレートだろうがモリモリ食べる。そういう日を持つと、残りの6日は頑張れるんですよね。

この考え方がないとね、たとえば僕はひとりでヨットに乗るから、24時間休みなく動かなきゃいけない。アドベンチャーレースでも2日間連続で走ったりします。でね、そのアドベンチャーレースで、僕の先輩のチームは思いっきり走って、限界まで走って、その限界まで来て休んだら、そのうちにドンドンドンドン抜かされちゃった。これ、ものすごい効率が悪いのね。だから僕らのチームは、たとえば2時間走ったら疲れてなくても休む。そして休んで10分経ったら必ず行動を起こす。で、こうしておいても「もう少し休もうよ」って必ずなるんだけど、それでも動く。「大疲れ、大休みをしない」。これ、とても重要ね。

女子マラソンの千葉(真子)ちゃんも言ってたけど、「速く、早く、走ろうとしない。長く走ろうとしなさい」って。5km走ったら強制的に5分休んでストレッチして、でも決めたタイムはオーバーしない。これが重要。ウチの師匠はこんな言い方してたね。若かった僕が車でバンバンスピード出してたら「高速道路でスピード出すのは簡単だけど、常に80kmで行くのは難しい」って。まさにそう。トレーニングも3日間やったら2日間は休む。そして好きなことをする。その繰り返し。特に女性はホルモンのバランスが崩れたりしますから、最初から休みの日を作っておかないといけません。

またヨットを例にしますけどね、長距離レースの場合は瞬間スピードではなく、平均スピードを上げないといけない。若い人はついつい飛ばしてしまって、合計すると意外に速くない。ヨットレースでいちばん強いのは40歳代の後半で、若い人はみんなリタイアしちゃう。若い人はね、待つ、我慢ができないんですよ。
これ、長距離レースや大きなモノに挑戦する場合は、何度も繰り返しますけど重要なんですよ。

★覚悟――「人間の都合」と「山は逃げていかない」

白石●冒険することへのプレッシャー? もうね、それはそれは大きなプレッシャーですよ。僕の場合は、06-07年の「5オーシャンズ」で2億5000万円くらいかかっているんですよ。この金額、失敗しても弁償できる金額じゃないですよね。僕は一銭も使ってないのに、多くの企業がスポンサーになって支援していただいた尊いお金です。仮に失敗しても、謝りようがない。これはもう大きな大きな大きな、大プレッシャーです。
でもね、やるからには失敗も覚悟するんです。“やる”ってのはそういうことですよ。要するに、逃げない。すべてを受け止めるんです。


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僕はこれまで何度も失敗してきています。それでわかったのは、失敗したときに逃げたりごまかしたりしない。もう土下座して謝る。謝りようがないって言いましたけど、謝るしかできないんですよ。で、それでごまかさなければ人は必ずまた応援してくれます。ごまかしたり言い訳がましいと、信用を失いますよ。「言っていることとやっていることが違う」となっちゃいます。
たとえば失敗したとします。それで「僕がやった作業のせいではない」なんてことじゃなくて、「すみません、失敗しました」と謝ったら、もう責めようがない。ウソがないんだからね。

失敗することもあるんです。だからその覚悟を持つことですよ。

僕の場合は自然相手ですから、成功と失敗を僕が全部は判断できないんです。そこには、生きたくたって生きられないとか、そんな場合だってあります。だから、もう天に預けるしかない。未来はわからない、そして過去は取り戻せない。僕がやるべきことはいまこの瞬間しかないんだから、もうすべてハラを決めるしかない。もしね、その覚悟ができないのだったら、止められたほうがいいです。
“大丈夫かな?という心配”は、小玉さんが決めることじゃないんです。それは天が決めます。今日登ろう!って思ったって、天気が悪かったら登れないんですから。天気は小玉さんが決められないでしょ? もちろん天気だけじゃないですよ。身体にしたって準備ができたら行けばいいんです。僕だって準備ができていないときは出航しませんよ。人から何を言われてもね。準備ができていたって成功するかわからないんですから。

「準備ができたときがスタートするとき」。僕だって何回も途中で引き返してますし、引き返してから世界一周レースに出るまで8年かかっているんですよ。その間、何度もレースは開催されていたし、僕も何度も諦めました。諦めの連続ですよ。
でもね、諦めるというのは“明らかに見極める”って意味ですからね。投げ出すという意味じゃないんです。僕は投げ出したことは1回もない。僕の場合は時間はかかりましたが、やってるでしょ(ニッコリ)。


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だからね、そこは焦らないで。天気の話と一緒なんですけど、60歳で頑張っているからって山は手加減をしてくれません。挑戦するのが小学生だからって、嵐は収まりません。最初に言いましたよね。自然は人が創ったモノじゃないんです。あるがままを見ないといけない、これがいちばん大切なことですよ。なのにね、人間の欲でみんな見るでしょ。せっかく休みを取って麓まで来たのに……と言っても、モンブランには日曜日や休暇は関係ないですから。ほら、最近は登山事故とか多いですから、年配の人はここをしっかり見極めてください。山は、モンブランは逃げていきません。「山登りをするために取った休日が逃げていく」というのは人間の都合です。

……でもね、僕もやっぱり小玉さんのチャレンジは楽しみですよ。
7月に現地に向かわれて、そこから先は……どちらにしても覚悟を決めて、ね。戻られたらまたお話し、聞かせてくださいね!(ニッコリ)

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【プロフィール】
1967年東京都生まれ、鎌倉育ち。
海洋冒険家
91年、シドニー〜伊豆松崎の太平洋単独縦断を皮切りに、93〜94年に世界最年少単独無寄港世界一周を達成。その後、海に留まらないさまざまな冒険とともに、02年に師・多田雄幸氏(故人)が第1回目に優勝を果たした「アラウンド・アローン」に参戦、4位。そして06年、4年に1度開催される“もっとも過酷な”スキッパー単独のヨット外洋レース「5オーシャンズ」のクラス1(60フィート艇)に日本人として初参戦を果たし、2位。さらに08年にはサンフランシスコ〜横浜の単独太平洋横断世界新記録を樹立した。
著書に『七つの海を越えて』(文春文庫)、『人生で大切なことは海の上で学んだ』(大和書房)、『アラウンドアローン』(文藝春秋)、『冒険者』(宝島社)、『大冒険術』(野口健氏との対談集・文藝春秋)。

公式ホームページ
http://www.kojiro.jp/index.html
ブログ「白石康次郎 世界一周SHIP’S LOG」
http://blog.excite.co.jp/kojiros/