一流企業に勤め、昇進も決まっていた49歳の男が一転して、子供のころの夢、“バタデン”の運転士になることを決意する……。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズのスタッフが贈る、心に響く感動作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』。完成報告会見で、キャストらが作品への思いを語りました。
阿部秀司(製作総指揮):1年半〜2年前に監督から島根を舞台にした電車の映画を作りたいという話をもらい、キャスト・スタッフに恵まれて、去年の夏に撮影しました。多くの人に見てもらいたいと思います。
錦織良成監督:中井さんをはじめ、みなさんの胸を借りる思いで作りました。地元の協力もあり、良い仕上がりになったのではないかと思います。
中井貴一:私はまだ映画を見ていないのですが、1カ月強の撮影は、島根の方々の無償の愛に支えられていたと思います。そのあたたかさがきっと画面にも現れていると思います。
高島礼子:映画の仕上がりを見て、年齢・性別関係なく、夢を実現する努力をしてもいいんだな、という勇気を与えてくれる作品になっていました。みなさまにぜひおすすめの映画です。
本仮屋ユイカ:撮影現場は、今日の会見のように仲良くて楽しかったです。大人が夢に向かって進んでいくことはすごくカッコイイ! そう思える映画でした。
三浦貴大:この作品を見て、映画の最初から最後にかけて、登場人物たちが成長していく心の移り変わりが素敵だなと思いました。
佐野史郎:島根県松江市出身の佐野です。初めて出雲弁でセリフをしゃべることができて、そしてキャストのみなさんが出雲のことを気に入ってくださって嬉しいです。一畑電車は地元では憧れの電車でした。まさか一畑の部長役をやれるとは思いませんでした。
甲本雅裕:錦織監督の作品は今回が3本目ですが、撮影で島根にいくと、出身ではないのに地元に戻ったような感覚になります。じわじわとくるいい作品です。どうぞよろしくお願いします。
奈良岡朋子:豪華絢爛の大作ではないですが、人間・家族の絆について手作りで作り上げた作品です。ぜひ多くの人に見ていただきたいです。
Q:中井さん、高島さんにお聞きします。最近、「とりてつ」「のりてつ」、「ママてつ」など、男性に限らず女性にも鉄道ファンが増えたような気がしますが、ご自身は鉄道に関して特別な想いがありましたか? 何か、鉄道に関するエピソードがあれば教えてください。
中井:子供のころは、運転士さんよりは、切符を切る車掌さんに憧れていました。撮影で使われたデハニ(車両記号)は1度引退した車輌だったのですが、このような温かみのある車輌を子供たちに残していこうと、映画をみて思ってもらえればと思います。
高島:私は実は興味はなかったのですが、一畑電車に乗ったとき、故郷の江ノ電のことを思い出して、ノスタルジックになりました。
Q:錦織監督、キャスティングについてお聞かせください。
監督:とてもいい形になったと思います。中井さんしか主人公はいないんじゃないかと思いました。
Q:ロケ地の島根に関する思い出をお聞かせください。
佐野:故郷なので年5〜6回は帰りますが、まだまだ知らないところがあります。パワースポットブームでもあるので、ぜひ訪れてください。
三浦:監督が、撮影中ずっと耳元で島根のすばらしさを囁いていました(笑)。人柄もあったかく、初めての撮影で緊張しましたが、支えられながら撮影できました。
高島:東京の撮影が多かったのですが、島根ロケは自由時間があったので、神話の国・出雲を勉強しに、神社などを回っていました。島根のファンになりましたよ。
中井:出雲大社でお祓いしたときに、神話を聞いて自分でも勉強しました。食べるものはおいしいし、人柄も温かったです。
本仮屋:役作りでなく、本当に島根が好きになりました。やさしい人たちがたくさんいらっしゃったと思います。
奈良岡:これまで仕事で全国を回っていますが、他の町が様変わりしていく中で、島根はあまり昔と違わないですね。人柄も良いですし、島根の人には勝てないです。島根で見た花火は、遮蔽するものがまったくなく、とてもキレイでした。
甲本:3作品目なので、実はみんなの3倍、監督から島根の話をきいています(笑)。4作目でもぜひ島根に行きたいです。島根最高!
阿部:もともとこの映画に関わる前に、島根には4回も行っていました。これだけ心惹かれるのは、天命だと思っています。
原作:――
監督:錦織良成
脚本:錦織良成/ブラジリィー・アン・山田/小林弘利
出演:中井貴一/高島礼子/本仮屋ユイカ/三浦貴大/奈良岡朋子/橋爪功/佐野史郎/甲本雅裕/宮崎美子
公開:5月29日(土)全国ロードショー
配給:松竹
公式サイト:http://www.railways-movie.jp/
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