ペロリンガ星とは、地球から遥か遠く離れた場所にあるサイケデリックな惑星。
惑星ペロリンガの名前を冠した、ペロリンガ星が誇る記念すべき、カフェペロリンガの地球第1号店が、ここ桜丘に誕生した。
ペロリンガ星の優れた家具職人の手によって造られた家具たちは『アシッド スペイシー ファニチャー』と呼ばれ、古くからペロリンガ星の住人たちに愛されてきたが、何千年もの時が経ち、家具職人は高齢により引退し、現在では『アシッド スペイシー ファニチャー』を造れる職人は存在せず、ペロリンガ星でもとても貴重な家具となっている。
今では現存する数少ないその貴重な家具たちを、地球の仲間たちにも楽しんでもらいたいとの思いから、カフェ・ペロリンガをオープンすることになったのだ。
サイケデリックでモダン、けれどもどこか懐かしい『アシッド スペイシー ファニチャー』を、ぜひ一度、ここ桜丘で体験してほしいと、店主ののんたすさんは語る。
さてそんなお店の中を拝見すると、ところ狭しと『アシッド スペイシー ファニチャー』と呼ばれる家具たちが配置されている。そこにはペロリンガ星の世界が広がっていて、なんとも不思議な空間である。
ペロリンガ星からやって来たのんたすさんは、レトロゲームが趣味だという。そのゲームを集めていて、現在の基盤のストックは50枚ほど。それを入れ替えて、お店でプレイ出来るようにしている。「これを楽しみきていただけるお客さんもたくさんいますよ」とはのんたすさんのお言葉。金額は100ペロで日本のレートだと100円。劣化したパーツは交換しメンテナンスもして、古いゲーム機を維持してるようだ。
料理やドリンクもペロリンガ星のものを提供。
「ブラドリルカラーイ」は、地球でいうところの牛すじのカレー。「ネルネルネラナイ」は、地球でいうところのラザニア。ソースからすべて手作りなのだ。ペロリンガ星のレシピを、赤坂の某レストランのシェフが忠実に再現し手作りでケイタリングしているとのこと。どこまでもペロリンガだっ!!
そして、ドリンクは「悪魔の血」と「のんたすの血」。なんともオドロオドロしい見てくれのジュース「のんたすの血」は、自分の血を抜き取ってお出しするといった感じですよって……、ヒョエ〜!!光る氷がとても印象的です。Eというマークが付いているメニューは地球のもので、Pと書いてあるのがペロリンガ料理&ドリンクですよ!
そして、店主のんたすさんのお薦めは、新メニューの「抹茶ペロタス(仮)」。地球でいうところのチーズケーキ。研究の末、やっと完成したそうです!
のんたすさんにスウィーツ作りについてうかがった。
チーズケーキを作り始めたきっかけは、「自分の見た目とチーズケーキを作っている姿とのギャップが面白いかなって思って…」、作り始めたと。うん、なんとなく納得(笑)。
「あるケーキランキングをネットで見たところ、1位がショートケーキで、2位がチーズケーキだったけど、1位のショートケーキは生クリームの保存等々難しいかなって、チーズケーキの方が簡単かなって思って始めたけど、実はチーズケーキは奥が深かった」
お店に出しているものは、ベイクドとレアの中間くらいの焼き具合にしていて、両方の味が楽しめる。オーブンで焼き、食感を柔らかくするように、マスカルポーネという生クリームに近いチーズを使っている。その風味を残すためにワザとレアっぽく、低温焼きにするのがこだわり。
また、子供でも食べられるように、ほぼ無添加のものを使っていて、レモンも国産。収穫量が少ないので、収穫時期にたくさん買い、冷蔵だと傷むので、搾った物を冷凍保存にしている。
それから…
チーズケーキを作り始める前に日本全国チーズを探す旅に出たんだって。味にこだわって、「コストの限界ギリギリまでやってます」という心意気!
いずれは、通販などで、いろいろな方に食べていただければと考えている。
桜丘に出店したきっかけは、静かで落ち着いていて個性的なお店が多かったから。
イイ意味でアングラ臭ただよう路地裏。そして店の通りは、とくにマニアックな感じが漂うっている。
みなさんもこのマニアックな通りのマニアックなお店「カフェペロリンガ」を体感してみてはいかが?
のんたすさんにラストクエスチョン!
Q・あなたにとって桜丘とは?
「第2のペロリンガ(故郷)ですね」
【今回の桜な人々】
Café Peloringa
のんたすさん
〒164-0001
東京都渋谷区桜丘桜丘町3-7-1F
facebookページ
https://www.facebook.com/perorynga