12月18日 東京都大田区・ボートレース平和島
怒濤のグランプリ→クイーンズクライマックス連戦、である。2012年から両ビッグレースが12月に行なわれているが、14年からグランプリとクイクラの順番がひっくり返り、クイクラの優勝戦は大晦日となった。というわけで、まずは最高峰決戦のグランプリである。
我がホームプールで行なわれる1年間のメインイベントは、平和島14年ぶりの開催ということもあって、大賑わいであった。愛しの「さざなみ」も時間をうまく調整しなければ、満席で麗しの煮込みにありつけないという状況で、5日目と最終日はウルトラ混雑だったために断念しました(他の食堂も混んでいたので、記者席にあったカップラーメンで飢えをしのぐしかなかった……)。
夜は夜でBOATBoyの作業を行なわねばならず、大森の夜を堪能することはなかなかできなかった。少しは呑みましたけどね。というわけで、黄金の1週間たるグランプリでは特筆すべきバクチメシの報告はないのであった。申し訳ない。
12月26日 大阪府大阪市・ボートレース住之江
天皇誕生日にグランプリ取材&執筆を終え、クリスマスイブの夜に出立して辿り着いたのは大阪。まさに初体験となる「大晦日までの1節間取材」である。BOATBoyの校了は終わらせて向かったので(年末進行で締切が10日も前倒し)、完全に気が抜けてヘロヘロ状態での出張。前半戦は足腰フラフラでありました。
さて、住之江の絶品グルメといえば、「ライフク」の焼きそば。このコーナーでも以前に取り上げている。この名物が今、どえらいことになっている。
人気絶頂、いまや“住之江の幻”となった「ライフク」の焼きそば。
“裏ワザ”使ってでも食いました大行列必至はわかっているので、お客さんの入りが比較的少ない初日を狙ったのである(平日でした)。ところが、12時30分の時点で売り切れ! 初日でこれでは、年末休暇に突入し、クイーンズクライマックスのトライアルが始まる3日目以降は、何時に行けば買えるのだ? もはや完全に「幻の焼きそば」化しているのだ。考えた末に、4日目(29日)の開門直後に行きましたわ。さすがに朝イチなら売り切れってことはないでしょ! しかも、取材パスで入場できるから開門前に店の前でオープンを待つという裏ワザを使わせてもらった。これが正解というか当たり前というか、この日イの一番で焼きそばをゲットできました。朝からボリューム満点の濃厚ソース味焼きそばを食うという。ちなみに、僕が一番乗りで焼きそばの出来上がりを待っていると、後ろにはあっという間に行列ができてました。お客さんもこのタイミングを狙ってたんでしょうね。住之江に行って、この焼きそばを食えたら、あなたは実にラッキー。舟券もきっと当たるでしょう(僕もこの日は大勝ち!)。
大阪の夜といえば、キタにミナミに何でもござれ、だが、今回はレース場からタクシーで10分ほどの住吉団地という場所に向かった。ここには、絶品お好み焼きの「みっちゃん」があるのだ。元レーサーでダービー覇者、“浪速のドン”と言われた長嶺豊さんに連れていってもらったお店で、奥様のお姉様が開いているお店である。そういった贔屓目を割り引いたとしても、これが実に美味い! エビやイカや豚肉や何やらや、具材をこれでもか!というくらいにぶっ込んだ「大名焼き」は贅沢すぎて腰が抜ける美味さ。
こちら「みっちゃん」の大名焼き。
具だけでなく、青のりとソースとマヨネーズのコントラストもたまりません太麺と細麺を絶妙にブレンドした焼きそばもライフクに匹敵する濃厚な味わいで、広島産カキの鉄板焼きや山芋焼きのサイドメニューも味が深く酒を進ませる。いわゆる繁華街にあるお店ではないのにこの美味さなのだから、大阪の粉モンは奥が深すぎるのである。頑張ればレース場からも歩いて行ける距離のようなので、住之江に行かれる方はぜひ「みっちゃん」を目指してほしい。
「みっちゃん」は焼きそばも絶品。
実はソースではなく醤油派の黒須田編集長、住之江周辺は例外のようですあとは、住之江公園駅から徒歩5分にあった「丸亀」がいい店だったなあ。昼は讃岐うどん屋で、夜は居酒屋。日本酒のラインナップが揃っており、刺盛りやタコのうま煮などの海鮮がベストマッチであった。もちろん締めはうどんで、もちろん美味い。来年のグランプリ時にはまた通いそうだなあ。
で、大晦日まで取材をし、その夜の新幹線で酒盛りしながら帰京。ねぐらの大森に辿り着くと、なんとまあ、ピッタリ0時なのであった。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
大阪ではこちら、24時間営業のラーメン屋にも。
朝から大行列も“天一”系のコテコテ系で四十路半ばにはキツかった、そう。
「よく見りゃ並んでるのみんな若者だもの(笑)」
※次回は2月6日に公開です。平和島で行なわれたSGグランプリ(賞金王決定戦)の模様は1月10日発売の『BOATBoy』にて。住之江・GIクイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)の模様は2月発売号で詳細をお送りいたします。
そうそう、ご本人さま登場のインタビュー、その「グランプリ(賞金王決定戦)展望」と「クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)展望」では答え合わせなども楽しめます。あれ、けっこう当たってる……?