4月17日、2009年最初のあそびすとクリエーターOFF会が渋谷「LOUNGE NEO」で開催された。今回で12回目となるOFF会は3年目に突入。まずは乾杯の後、「今年のテーマは『CHARANGE A NEW!』です」と、編集長のあいさつが始まった。
「今年2月にWebサイトをリニューアルしました。今年からは出版も始め、少なくとも2冊は出す予定です。ドシドシ提案していただいて、みんなでワクワクするようなことをやっていこうと思います!」と、いきなりクリエーターの心を揺さぶる発言が飛び出した。
この後、参加者による恒例の自己紹介タイムに移るのだが、そこで早くも実際の出版計画が発表された。五反田でショットバーを経営するnobuさんが企画した「ひげの写真集」を出版するのだ。後でnobuさんに聞いたところ、早速5月に撮影をスタートするという。
ロックバンド「REMINGS」のボーカリスト・セシルさんは、尾崎豊が大好きだという。熱い思いをポップなメロディに乗せて歌っているとか。続いてマイクの前に立ったのは、ダンサー&シンガーの石井里奈さん。最近はジャズボーカルを中心に活動しており、ゆくゆくは歌とダンスを融合させた新しいエンターテインメントを作っていきたいという。
次に前出のnobuさん、最後に声優の深月れいなさんと畑谷あすかさんが2人で登場した。深月さんと畑谷さんは、歌とダンスのユニットとしても活躍している。後で聞いた話だが、1年前にデビューした舞台が、この日の会場LOUNGE NEOだったそうだ。
自己紹介タイムが終わると、フリータイムがはじまる。参加者リストを眺めてみると、自己紹介された方のほかにも、ライターやイラストレーター、デザイナーと、今回もさまざまな職種の人が集まっている。そう思っているうちに、周りの参加者たちは早速席を立って名刺交換を開始! あっという間にいろいろなところで、にぎやかな話し声が広がっている。
出遅れたことを後悔しつつ、リフォームの会社で販促担当をしている後藤さんに話しかけた。後藤さんとは以前にもこのOFF会でお会いしていたのだが、あいさつをすると「週刊●●で見ましたよ」と声をかけてくれた。僕の写真が出ている雑誌を見てくれたようだ。OFF会に出席したのは4度目だが初めての体験で、うれしいものだ。
続いてお話ししたのは、「ひげの写真集」を企画したnobuさん。なぜひげか? とは気になるところだ。聞いてみると、mixiの「ひげ」に関するコミュニティには多くの人が参加しており、需要はあると見込んだそうだ。ひげ好きのコミュニティはいくつかあるが、大きなものだけでも、1万人近くはいる。もちろん、ご自身も立派なひげをお持ちだ。
写真集には、あそびすとスタッフの尾崎康元さんがカメラマン・デザイナーとして参画予定。尾崎さんは、もともと僕たちと同じようにOFF会に参加していたクリエーターだが、今年からはスタッフとして活躍している。
会は半ばを過ぎてますます盛り上がり、みなさん多くの人たちと話ができているようだった。僕自身、同業の大先輩から話を聞かせていただいたり、仕事をお願いできそうなイラストレーターの方と知り合うことができた。周りの人たちからも、ビジネスにつながりそうな話が聞こえてくる。
もちろん、ビジネスとは直接関係ない話をするのもクリエーターOFF会の楽しみだ。イラストレーターのMALCOさん、ガラス作家の櫻井若葉さんには「なぜクリエーターになったか」「作品のインスピレーションはどこからくるか」など、クリエーターならではの話を聞かせていただいた。
海の近くで育ち、海をテーマに創作しているMALCOさんの作品は、江ノ電の車内に展示されるそうだ。MALCOさんはもちろん、素敵な企画を立てた人がとてもうらやましい。
いつものことだが、一次会の2時間はあっという間に過ぎる。できるだけたくさんの人と知り合いたいが、話がおもしろいのでつい話し込んでしまうのだ。会の終盤は、話すことができなかった人と名刺交換したり、後日会うことを約束したりと、会場が名残惜しい雰囲気になる。
時間が許す人は、二次会へと突入だ。4月の週末だけあって、渋谷の街は新歓コンパの学生さんたちで大騒ぎ。だが、熱さならクリエーターたちも負けてはいない。二次会は、翌朝の5時まで盛り上がった。