8月26日 香川県丸亀市 ボートレース丸亀
前回の鳴門・女子王座決定戦から中2週。僕はまたしても旅立たねばならなかった。SGモーターボート記念が開催されるのだ。舞台はボートレース丸亀。丸亀とは香川県にある人口11万人ほどの地方都市で、うちわの生産量が全国の約9割を占めているそうだ。そう、目的地はまたまた四国。8月は都合2週間ほども四国に滞在したということになる。
香川とくればそりゃ当然うどん。
レース場の「肉うどん」も大満足ボートレース丸亀は、昨年夏にスタンドを新装している。旧スタンド時代の丸亀には毎年のように訪れていたが、リニューアルオープン後に仕事で訪れるのは初めてのこと。場内探索にも気合が入った。探索したのはもちろん、食い物である。
丸亀グルメは、スタンドの一角にあるフードコートに集中していた。いや、「まるかふぇ」というカフェテリアみたいなスペースにもあるにはあったが、ここはアルコール類が充実していた。仕事中には目の毒なので、あえて回避。プライベートで来たときに堪能しよう。
丸亀の名物といえば、やはりまず「讃岐うどん」である。"うどん県"とまで称する香川県なのだから、当然。フードコートのメニューにももちろん並んでいる。旧スタンド時代は、天ぷらなどのトッピングを自由に選べるセルフ方式のうどん屋があったが、このフードコートは注文制。ということで、肉うどんをチョイスした。
美味い! こう言ってはなんだが、ボートレース場のうどんなのだ。香川に点在する名だたる名店ではないのだ。それでも、やっぱり美味い! うどん県のポテンシャルの高さを改めて証明するボートうどんなのである。出汁は透明であっさり風味。これに肉の甘めな煮汁が絶妙にマッチしている。一口すすればうどんパラダイス。麺はやっぱりコシのある讃岐らしいもので、満足度の非常に高い逸品であった。
なお、丸亀SGの恒例企画として、香川の名店うどん屋が日替わりで出張出店し、限定500食を提供する「UDON祭り」がある。今回も行なわれていて、連日盛況。僕は5日目の「がもううどん」にありつけたのみだった。いやはや、さすがに洗練された味で、名店と呼ばれるだけのことはありますな。かけ大盛りで220円だったから、値段も嬉しすぎた。
これがなければ丸亀ボートではない!
そんな「タコ天」をどうぞフードコートに戻ると、丸亀グルメで絶対に忘れちゃならんのは、「タコ天」である。旧スタンド時代の名物で、隅っこのほうの古い売店で売られていたことから、新スタンドになって追い出されちゃうんじゃないかと心配されたが、主催者側もそれが丸亀グルメの象徴だということをご存じだったようだ。ありました、新スタンドにも! 塩コショウでしっかり味付けされたふんわり衣にまとわれているタコは、歯ごたえ抜群、噛めば噛むほど味わい深まる大絶品。いや〜、幸せですな〜。これを食べなきゃ丸亀に来た気になれん。そんなハッピーグルメが健在だったことで、丸亀滞在はなんともゴキゲンなものになったのであった。
宿泊は丸亀市内。丸亀ボートはナイター開催なので、仕事を終えて宿に戻ると11時前後。ところが丸亀の街は夜が早く、良さげな店は早々に閉店してしまう。結局、美味し海の幸には出会えませんでしたな。
ただ、丸亀には市をあげて猛プッシュしているグルメがある。「骨付鶏」だ。"うどん県骨付鶏市"を名乗るほど押しまくっており、首都圏にも進出している「一鶴」をご存知の方も多いだろう。ただ、一鶴は閉店が早く、今回は一度も立ち寄れていない。そのかわり、街中には骨付鶏を出す居酒屋も多数! 結果的に、一鶴以外の店でほぼ毎晩、食することになったのだった。特に美味かったのは「りぶや」という店で、日本酒にも合うのでちょっと驚いた。
"骨付鶏市"の「骨付鶏」。
こちらは柔らか「ひな」のほうです骨付鶏は文字通りに骨が付いた鶏肉で、「おや」と「ひな」の二種類がある。ひなは柔らかくクリスマスに食べるチキンのイメージで、こちらがお好みの人はかなり多いようだが、僕は断然おや派。歯ごたえ強烈で、たしかに硬いのだが、噛めば噛むほど味わい急上昇で、これがまた日本酒にピッタリなのである。相方の畠山直毅もおや派で、二人しておや鶏を噛み締めながら、その日の舟券の反省会をとっぷりとしたのであった。うむ、幸せだ。もちろん、ひな鶏も美味いっすよ。
※次回は10月4日に公開です。今回の丸亀・SGモーターボート記念の模様は9月11日発売の『BOATBoy』にて。また、現場からのほぼリアルタイム更新『BOAT RACE ビッグレース現場レポート』は9月17日の前倹日から桐生・GI新鋭王座決定戦をお送りします。
ご本人さま登場のインタビューもよろしく!