Momi Styleでおなじみのえんどうもみさんが、青山の「ギャルリーワッツ」にて個展を開催しました。今回のテーマはルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』の中から“ハートの女王”。
英国・ロイヤルバレエ団の新作にて、これまでの『アリス』とはまったく違う世界観を感じたことが今回の創作意欲に繋がった、とか。
赤・白・黒の明快な色使いのトランプが持つ装飾性からイメージを広げ、ちょっぴり可笑しくもあるエッセンスを大人のモードに落とし込む……また新たな“もみスタイル”のお目見えと言っていいでしょう。
中央に君臨するハートの女王(写真中心)の左右に、仰々しく鎮座する(写真下左右)左右対称な家来たち。女王の威圧感をインパクトのあるレッドで表現し、強烈な印象をあたえます。背景になっているレッドのドラム缶素材のキャンバスはギャルリーワッツのものですが、とても作品を引き立たせています。
中央のストールは、広げるとハートのチュチュがかくれんぼ。
トランプ兵に見立てたストール(中央)は、レースにビーズを縫い付けてあります。ビジュを置くガラスのディスプレイは、お茶会の様子を表現しました(下左右)。
今回はエキセントリックなイメージで、白×赤×黒。襟元に、魔法がかかります。
今回、ハートの女王に着目するきっかけとなった英国・ロイヤルバレエ団の『不思議の国のアリス』と、もみさんとの出会いは今年6月。広島でのイベントで、バレエの投影があり、それを見て『表現したい』、『何かしたい』と強くインスパイアを受けたそう。原作とは違うオリジナルな展開、そしてハートの女王の強烈なキャラクター――。
今回、ギャラリーに足を踏み入れる直前から、『何かあるぞ』と期待が高まりました。赤いチュールのカーテンが風や人波でなびく様子、ハートの女王へと導かれるかのように床に散らばったトランプの演出……。
いつもとは違う――。まさにロイヤルバレエ団演ずる『不思議の国のアリス』よろしく、もみワールドにもいつもと違う、そう、新たな“もみワールド”が広がっていました。