『キャリー』場面写真/キャリーの母親ブライアン・デ・パルマ監督によって1976年に映画化されたスティーブン・キング原作の『キャリー 』が、再映画化される。ブライアン・デ・パルマ作品では、あの真っ赤に染まるシーンが当時衝撃的であった。スティーブン・キング原作の映画は多数あるが、スタンリー・キューブリックが映画化した『シャイニング 』とは真逆で、キングが「私の作品にもっとも忠実に映像化されている」と絶賛した作品である。その傑作ホラーとして名高い本作を『ボーイズ・ドント・クライ 』の女性監督・キンバリー・ピアースが、37年のときが経った今、どう映像化したのか? 楽しみな作品である。また、ヒロインのキャリー役には『モールス 』で、ホラー作品を見事に演じた、クロエ・グレース・モレッツ。彼女の演技にも注目だ。
『キャリー』場面写真/キャリー『キャリー』は、内気な高校生キャリーと、彼女を厳格に育てる狂信的な母、そして彼女を疎外する高校の同級生たちをめぐる青春サイコ・サスペンス。キャリーの内向性を増長させることになる異常なまでに厳しい母親には、『ハンニバル 』『めぐりあう時間たち 』の演技派ジュリアン・ムーアが扮する。
実はテレキネシス(念動能力者)だったキャリーが、抑圧されていた怒りを爆発させ、いじめっこたちを襲うデ・パルマ版のショッキング・シーンは、圧倒的な迫力映像で、いまも伝説となっているほど。また、キャリーを演じたシシー・スペイセクと母を演じたパイパー・ローリーが、当時アカデミー賞にダブルノミネートされ、原作者キングも絶賛した。今回の再映画化ではどこまで前作を越えられるかが話題になりそうだ。
『キャリー』ティーザーポスター監督のキンバリー・ピアーズは『ボーイズ・ドント・クライ』でヒラリー・スワンクにアカデミー主演女優賞に導いた実績があり、クロエ・グレース・モレッツから、いかにシリアス・サイコ演技を引き出しているかも注目される。
さらに、劇中の場面写真が初めて解禁された。真っ赤な血を全身に浴びたクロエ演じるキャリーの写真は映画を象徴する一枚だ。プロムのドレスが真紅に染まり、キャリーの怒りとともに能力が爆発する重要な瞬間の強烈な写真に、映画への期待が高まる。もう一枚は、胸にかけた十字架と、その表情が物語る通り狂信的なクリスチャンであるキャリーの母親の写真だ。ジュリアン・ムーアとクロエが、どんな狂気の競演をみせてくれるのか?
全米では2013年3月15日公開。日本では2013年5月公開予定。
監督:キンバリー・ピアーズ
出演:クロエ・グレース・モレッツ/ジュリアン・ムーア
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:2013年5月全国ロードショー
公式HP:http://www.carrie-movie.jp
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