【No Train,No Life】”鉄道居酒屋”への道・その1――発見

どんなものでもいい、自分が趣味趣向とする物事について、それを扱っているものについ手を出す、足を踏み入れるというのは、誰しも当然のことであろう。
野球やサッカーが好きな人はスポーツ用品屋を見つけたら入らずにいられない……なんてことはなくとも、最初の一歩として雑誌や書籍類、DVDなどの映像を収集したり、ゲームをやってみたり、街に繰り出せば、たとえば阪神タイガースのグッズ専門のお店とか、野球ファンが集う居酒屋、サッカー中継しか流さないスポーツバーなどを見つけたら、一度は足を運んでしまうはずである。それは映画や音楽などでも変わらない。「『ビートルズ』しか流しませんよ」なんて喫茶店がビートルズファンの聖地になったりするが如く、である。

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こんな本も手元にあるが、すべていただいた本です、はい
さて、当コーナー(私ね)であれば当然、その趣味趣向は鉄道となるのだが、私の場合は"乗り鉄"に軸足を置いている(笑)こともあるのか、写真ひいては雑誌類にはほとんど興味がない。"国鉄民営化"についてや鉄道各社の歴史などが綴られている書籍をたまに読むくらいで、いちばん興味がある"紙物"は時刻表である(それでも買ってはいない)。また乗り鉄であっても自分が乗りたいだけなので、車窓からの風景DVDも持っていないし買うつもりもない。『電車でGO!』もやったことない。あ、いや、大昔にあるけれども、そのときは鉄道好きでもなかったので、全然ダメで1回しかやらなかった。
鉄道グッズのお店に関しては見つけるとつい覗いてしまうのだが、だからといってそこで買うことも滅多にない。土台、我が家で鉄道グッズと呼べるものは、

・携帯の根付け(かつての勤務駅の表示板)
・アルバイト駅員を辞めるときに同僚のKさんにもらった、成田エクスプレスのNゲージ
・『勝手に読書録』でおなじみ佐々木香有里さん一家にお土産でもらった、新幹線の耳かき
・駅弁に使われていた陶器の0系新幹線

貰い物と流用で75%、こんな程度。"蒐集家"でもなんでもない(笑)。

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こちら電車が走るカレー屋「ナイアガラ」。
行っておかなきゃしゃーない気が
と、そんな私でも「ちょっと行ってみたいな」と思う場所がある。「鉄道博物館」のようなハコモノもそうなのだが、"飲食店系"である。
有名なのは店内に曳かれている電車がカレーを運んでくる、東急東横線の祐天寺にあるカレー屋「ナイアガラ」。ここには途中下車してでも行ってみたい、いや、行くべきだろうと思っていた矢先、自分の行動半径内に"鉄道好き"をアピールしている居酒屋を発見した。
JR根岸線の関内駅至近の「新横浜機関区」がそれである。ちなみに機関区とは車両基地のことで、実際に「横浜機関区」が現在は横浜臨海鉄道(貨物線)の横浜本牧駅内にあったりする。で、そんなウンチクはともかくこの「新横浜機関区」、入居するビルの入り口にそれとなく「鉄道とサッカーの居酒屋」とあり、貼り出されている新聞の取材記事には、駅員の制服を着た店長氏の姿も。いったいどんなお店なのだろうかとまずはチラ見したい欲求に襲われるが、店舗は階上にあるので確認できず……。
店内に電車が走っていたりするのだろうか、店長はいつも駅員の制服なのだろうか、メニューには鉄道に関わる名前が付いているのだろうか(これはマストか)、食券は"きっぷ"と呼ばれたりしているのだろうか……?

いまの世の中ネットで調べればそんなのわかってしまうのですが(笑)、それでは味気ない。実際に体験しに行ってその模様を後日お届け……と思っていたら、相鉄本線の平沼橋駅の近所にも「電車居酒屋よこはまみなと鉄道」という鉄道居酒屋を発見してしまった。
「新横浜機関区」、そして新発見の「電車居酒屋よこはまみなと鉄道」。これらは必ず行ってみて、その模様をお伝えする次第です。今回はここまでで、以後ご期待のほど。