桜丘町を歩き回ること1年半以上。100%間違いなくすべての道、そして路地(行き止まりも含む)まで歩き尽くした。桜丘ならば所轄の交番よりも道に詳しく、どんなガイドブックの地図よりも目的地の場所は正確、そう言ってまったく過言ではない。いやマジで。
そもそもそんなとこから新たな発見をして、紹介していくのが当コーナーなわけだが、また別の発見をしに桜丘を歩いてみよう、というのがこの新企画。散歩ルートの提案としてご覧になっていただければ幸いである。
まず手始めは線路沿いにある町としての桜丘をどうぞ。あ、夏場のお散歩は熱中症に注意して帽子にタオル、水分を常備。おかしいなと思ったらすぐに休むことをお忘れなく(桜丘にはさまざまな休める場所があります。実体験)。
1.「鉄道と桜丘」、ということならばやはり入口となる渋谷駅を拝んでから歩を進めましょう。こちらは国道246号に架かる歩道橋から渋谷駅南口を眺めたもの。「駅に近いのに静か。それは横断歩道ではなく歩道橋で分断されているのが大きい」と、登場いただいた多くの方が言っておりますね。その先「だからいい」、「だから困る」で分かれるのも特徴的かと。
2.国道246号から線路沿いに入ったところ。2階部分に当たるJR山手線のガード下にはデザイナーズショップなどが入って有効利用をしております。この写真、背中側は桜丘町ですが、ガード下の町名はもう「渋谷」なので、いまのところ当コーナーには登場していないのですね。お、ちょうど外回りの山手線がやってきました。
3.線路沿いは当コーナーでもいろいろなみなさんに登場いただきましたが、真っ先に見えてくるのがiPhonなどスマートフォンの修理をしてくれる『SMART』。現代社会ではもう欠かすことのできない機器の駆け込み寺というわけで、散歩中に訪れたときも(幸か不幸か)入れ替わり立ち替わり。この日はイケメン店長が別のお店勤務で、看板ガールをパチリ。
4.線路沿いから見ることができるJR渋谷駅のホームは通常時埼京線のもの。「埼京線のホームから見えて……」というお客さんや、それこそ空き室情報が見えて入居したみなさんもたくさんいますね。まさに「ホームからフロアが空いているのが見えてここにしました」というのは『ウィン三迫ボクシングジム』、でした。
5.首都圏と成田空港を繋ぐJRの特急・成田エクスプレス。渋谷駅ももちろん停車駅ということで、運がよければ見ることも撮ることもできます。見るものでも撮るものでもなく乗り物だ? それはまあそうなんですが(笑)。「運よく」停車中をパチリ。これから成田空港に向かいます。行ってらっしゃい!
6.唐突ですが「ミツウロコ」。こちらは石油製品やLPガスなど燃料系や、横浜でレジャー施設などを運営をしている会社。そして昨年のプロ野球・横浜ベイスターズの球団売却問題の際、現在のオーナー企業であるDeNAに続いて名乗りを上げているのだが、その時に連合したのが京浜急行と相模鉄道だった、という鉄道系ウンチク話(笑)。
7.線路沿いに別れを告げて入ってきた、右はもう鶯谷町のこの通りは「馬車道・西郷通り」と呼ばれている。明治維新政府に彼の西郷隆盛が出勤する際にここを馬車で通っていったために付けられた名前だという。このような歴史を感じさせる名称は孫子の代までぜひ語り継いでいってほしいですね。
8.歩行者よりも乗用車中心の「馬車道・西郷通り」、用心しつつ南平台方向に進むと桜丘のランドマークのひとつ、桜丘町郵便局が。その手前にあるのが今年3月オープンの飲食処『たごころ亭』。ちょうどランチタイムでしたが、店頭にて店主の阿部奈津子さんをパチリ。
9.「おおお、久しぶりじゃないですか、たまには顔出してくださいよ」郵便局を過ぎてしばらくしたところでこう声を掛けてくれたのは美容室『moga』のakiraさん。美容室が多い桜丘ですが、こちらはいま残る老舗中の老舗。オーナーの最上屋さん、今日も元気に髪をカットされていました。「こんな暑いところを出歩いていたら倒れますよ」との激励(?)とともにパチリ。
10.「馬車道・西郷通り」の桜丘の果て。まっすぐ一辻、鉢山町交番を曲がると東急の代官山駅へ。桜丘は東急の渋谷と代官山を繋ぐ街なんですね。右に曲がって桜丘の“縁”を進みます。
11.桜丘だけでなく、渋谷をここまで発展させた立役者が「東急」。その東京急行電鉄の本社前へやってきました。胸像の右は創業の父でもある五島昇氏。電鉄事業だけでなく、教育施設なども多数設立した事業家である。こちらはすでに南平台町だが、東急系の会社施設は桜丘、そして渋谷中に点在している。
12.おまけ。桜丘から少し足を伸ばし、猿楽橋に登ってみるとJR4線路を一望することができる。手前には作業線もありますね。通常は山手線と埼京線を見ることができるが、湘南新宿ラインや成田エクスプレスもやってくる。このときは貨物列車が通っておりました。