梅雨も明け、全国的に暑い毎日が続く今日このごろ。テレビを点ければおお、オリンピックも始まっている。まさにお祭り騒ぎなこの夏、ニッポンの祭りにも注目しようじゃねえかということで、お祭りに関わりそうなみなさんにQ5!
1・上野慎一郎、3児の父(笑)。もう24年ほどテキ屋……はマズイ? 移動販売員(笑)をやっております。お好み焼き焼いたり、冬は熊手を売るほうにもいます
2・正直なところ、なんとなくから始めたんだよね。友達の家業で、それを手伝っているうちに仕事になってしまったという。お前と初めて会ったころ(聞き手とは義理の従兄弟です)にはもう手伝いじゃなくて仕事だったから。それでまあなんとか3児を育てられる……のは妻のおかげですが。言うなよな(奥方は聞き手と血の繋がった従姉妹です)
3・当たり前なんだけれどもモノが売れているときだよね。言いたかないけれども不景気だから、熊手も"ドカーン"というものは売れないわけ。それが売れれば嬉しいけれど、小さい熊手でも大勢が買っていただければそれがいちばん。お好み焼きの場合はさ、たとえば全然お客さんいない屋台もあるけれど、オレがやってる屋台は並んでくれる。ありがたいよね。そうやってお客さんが集まってくれているときがやっぱり嬉しいよね
4・今の時期ではないのだけれど、11月の「酉の市」。オレは横浜の酉の市に行きます。これは熊手を売っているときが多いのだけれど、やはり縁起物を売っている縁日はお客さんにも高揚感がある。それとお正月は鎌倉の鶴岡八幡宮に行くんだけれども、これはとにかく人が多いからね。こっちは"初詣"というハレの場感が楽しいね
5・あなたが食べてる夜店のお好み焼きはオレが焼いたものかもしれない! 威張るこっちゃないな(笑)
初詣の鶴岡八幡宮
1・山下貴子でーす。埼玉県さいたま市でサンバダンサーチームに入ってまーす。7年目でーす
2・単純なんだけど、8年前に浅草に遊びに行ったときにちょうど「浅草サンバカーニバル」がやっていたのね。で、なんかスゴイもん見た……と思っていたら、次の年に三軒茶屋……だったかな? そこのサンバのイベントに友達が出ていて。興味はあっても私は身体が小さいから見栄えもなにもしないのではないか、そう思っていたところに友達がいるサークルがあったんで、もう安心して後はスンナリ。見栄えがしないのは間違ってなかったけどね(笑)
3・サンバとかベリーダンスとかって、なんか適当にステップ踏んだりお腹揺すっているように見えるだろうけれども、もちろん適当ではない(笑)。ちゃんとステップの順序があるわけで、まずはその通りにできたときがとても嬉しい。単純だけれどもできた喜び、ですよね。その上で、サンバは衣装からして他人様が見てナンボだと思うので、驚きでもエロチシズム(笑)でも、見る人が喜んでくれたときが無上の喜びですね
4・リオのカーニバル。行ったことないけど、はははははは(高田純次風←必ず活かせと強い要望がありました)。まあ浅草サンバカーニバル、ですかね。ウチのサークルで参加して私も去年は踊り狂わせてもらったので、今年はマネージャーです
5・さっきも言いましたけれど、サンバって見られてないとおもしろくない。ナルシストなんですかね(笑)。もし遭遇したらジロジロ見てやってください(笑)
左、浅草サンバカーニバル 右、憧れのリオのカーニバル
花火師(資料画像)
1・日本における打ち上げ花火や、手持ちの花火に対し、安全面の確保などに取り組む社団法人日本煙火協会と申します。年齢……設立は昭和37年ですから、48年目ということになります
2・はい、これは協会設立の経緯を申し上げますが、煙火……これは打ち上げ花火やご家庭で楽しまれる花火の総称となりますが、煙火の事故が当時頻発していたことと、またその事故によって第三者が被害に遭われたときを想定して、保険会社に損害保険として請け負っていただければと考えたのですが、事故の可能性が高いことから請け負っていただけなかったのですね。その点で、煙火事業者自らが補償をできる方法として、組織化するという方向に進みました。え、私ですか? 私は親類が煙火の仕事をしており、縁があったということですね
3・単純ですが、花火大会ってスゴイですよね。私もいいものを見られたら嬉しいですし、ご覧になって帰るみなさんが喜んでいたら嬉しい。そういう気持ちです。協会としては事故なくそういった感想をうかがったときがやはり嬉しいです
4・全国どこでも花火大会をやっている時期ですしね……東京の方ですか? それならば神宮での花火大会がまもなくありますね。横浜? でしたら横浜港での花火が8月1日にあります。各地域、どこもオススメですが、私個人は新潟の生まれなので長岡の花火大会が印象深いです。8月の2日と3日に開催されますよ
5・以前はよく、体育の日から文化の日までが花火屋さんの書き入れ時、そんなふうに言われていましたが、いまや国内いや海外も入れれば一年中が花火で彩られています。中でも夏の大会は格別です。仲間や特別な人と、いい時間を過ごされてください
圧巻!の長岡の花火大会
"お三の宮"という愛称でもおなじみの日枝神社
1・横浜市南区にあります日枝神社。こちらの9月の例祭は「かながわのまつり五十選」にも選ばれております。私は神社のSと申します。東京の赤坂日枝神社からの分霊として、約350歳になります。あ、神社がですよ(笑)
2・私は勉強していまこうなっているわけですが(笑)、例祭のほうは詳しい資料がないのですけれども創建の時分から行なわれているはずです。もともと祀られている神様への神事に当たりますので、当時埋め立てられたばかりの"吉田新田"、吉田新田は吉田勘兵衛という人物による工事ですが、この神社を赤坂から分霊したのも吉田勘兵衛なんです。その縁の場所同士を練り歩いていたのではないでしょうか
3・境内に幼稚園もあるので子供は絶えないのですが、お祭りで子供の姿が多く目に付くのが嬉しいですね。大人の神輿はもう毎年の楽しみにしている人が多いと思いますが、子供はまずお祭りに来るところから、その先ずっとお祭りに参加するようになるのですから
4・これはもう有名になりましたが、この例祭では横浜の元祖・繁華街である伊勢佐木町を端から端まで巡行します。これは奇数年に行なわれるので今年はやや規模が小さいのですが、伊勢佐木町での巡行は"町内神輿連合渡御"として約40基の御神輿が続きます。あの様子は別の用事で伊勢佐木町を訪れた人もビックリして足を止めますね
5・今年は9月13、14、15日の3日間で行なわれます。どうぞ足をお運びください
繁華街、伊勢佐木町を練り歩く神輿
スタート地点でのセーラ・マリ・カミングスさん(筆者撮影)
1・長野県上高井郡にあります小布施町。こちらは名産の栗や、晩年を小布施で過ごした葛飾北斎や、交流があった小林一茶など文化人遺産を楽しめる観光地です。そこで毎年7月に行なわれている「小布施見にマラソン」、その事務局となります。先日、10回目となる今年の大会を終了しました。実行委員長は、アメリカ人としては初の利酒師、そして女性では初となる日本酒造組合中央会代表幹事を歴任されたセーラ・マリ・カミングスさんです
2・セーラさんが10年前に「小布施町の町おこしを!」と発案されたのがきっかけです。今でこそ小布施町の町民、警察を含む行政、すべての理解の下に開催をいたしておりますが、当時はどこの協力も得られるわけがない……そんなムードで、しかも駆け足で募集をしましたところ、800人のランナーのみなさんが集まってくれました。それがいまや8000人のエントリーを数えるまでになりまして……受付開始も10回大会は昨年の10月から、という異例の早さになっています
小布施ワイナリーの給水ならぬ給ワイン
3・毎年多くの人が小布施にやってきてくれ、笑顔で帰っていただけること。これ以外にありません
4・このマラソンはハーフマラソン……ではあるのですが、制限時間は5時間以上あります。そしてコース途中にはあぜ道あり、路地あり、果樹園ありですし、給水所もオフィシャルでスポーツドリンクなどが出るだけでなく、住民のみなさんがお手製の漬け物やジュース、小布施ワイナリーではワインも出てきます(笑)。そして沿道ではところどころで演奏も……そうやって楽しんでいただく、それで「"見に"マラソン」なんです。お仲間は"走破"でなく"踏破"されたのですか? それでも4時間で帰ってくることができたんですね。毎年暑くなる時期なので、身体にとってもゆっくり……これがポイントですね
5・ほとんどマラソン競技をしたことがない人でも、楽しんで帰れるマラソンです。今後とも小布施町と小布施見にマラソンをよろしくお願いいたします
こんな人たちが走っています