桜丘は思った以上に広い街である。
JRの線路沿いから、真ん中に位置する桜通りとインフォスタワーを横目に、渋谷区文化総合センター大和田を通ってセルリアンタワー、国道246号線沿いまで抜けるとなると、けっこうな距離とアップダウンがある。その道々、さまざまな“顔”があるのがまたこの街の魅力だ。
セルリアンタワーの周辺というのは、思った以上に多彩な飲食店が集まっている。これまで登場した「Miraflores 渋谷店」や「nouvelle chinois一品香」などのあるエリアに、こんなお店を見つけた。中に入ろうと扉を開けると、女子学生がダンスのステップを踏んでいた。あれ、お店はさらにひとつ扉を開けたところのようだ。
そこが『daylight kitchen』。
どうやらこのお店、お菓子やカフェ、さらにペットの専門学校である「ビジョナリー・アーツ」の中にあるようだ。踊ってたのはそちらの学生さん、なんですかね。
「daylight kitchenは昨年の6月30日にオープンしたのですが、その前はビジョナリー・アーツの学食だったんですよ」
そう教えてくれたのは店長の末吉幸恵さん。その学食もdaylight kitchenのオーナーが当時経営しており、衣替えして現在に至ったというわけだ。
ひろびろとした店内はまさに“木一色”、そしてテラス席も見事なウッドデッキ。ナチュラルな雰囲気に浸らせてくれるこちらのウリは無農薬や有機栽培にこだわり尽くした野菜、身体にやさしい調味料などのナチュラルフード。
「いまだからではなく、以前からなのですが、調理用やお子さんへのお水は富士山のミネラルウォーターを使用しています。このご時世、お子さんや妊婦さんには気を遣いますね」(末吉さん)
野菜や調味料など、ごはんとして口に入る食材だけでなく、人間の身体の大部分を占める水にも気を遣う、とても優しいこのお店。
「お子さん連れのお客さんにはキッズルームも用意しています。お子さんが一緒だと、ご当人もほかのお客さんもちょっと気を遣いますよね。daylight kitchenにはどなたも気を遣わずにいらしていただければ嬉しいです」そう笑顔を見せる末吉さん、キッズルームへの思いは深い。
「お誕生日が近いお子さん同士の家が家族ぐるみでみんな集まって、揃ってパーティをされたりしていると、私も一緒に嬉しくなってしまいます。それで、てお子さんたちから『おいしい』って言ってもらえたら、本当に最高ですね(ニッコリ)」(末吉さん)
食材も、家族連れにも、そして店長さんの笑顔も――。
繰り返そう、この店は優しい。
『daylight kitchen』を包む優しさ、まさに春の“daylight”の如く。
Q・あなたにとって桜丘とは?
「うーん、なんでしょうね……渋谷ですが若い人だけでなく、いろいろな人が足を伸ばしてきてくれる、そんな街だと思います」
はいご覧ください、この見事なまでのウッディーな内装を。やはり人というのは木に囲まれると落ち着くものです。daylight kitchenのこだわり、ここにありですね
お子さま連れでしたらキッズルームへどうぞ。走り回れる広さがあるってのはお子さんも親御さんもハッピーな気持ちになれますね。家族ぐるみでチビのお誕生会、やってみたいですねえ
キッズルームにはお子さんが喜びそうなモノがたくさんありますね。チビ用のイス、それにぬいぐるみがカワイイね
ウッドデッキのテラス席には緑も溢れております。オトナの一服はこちらでどうぞ
ダーンと肉料理のランチメニューはチキンのカチャトラ。イタリアのトマト煮込み、でございます。食べ応えある鶏と一緒に煮込まれている野菜もズシッと味が詰まっております。ちなみに肉と魚料理は“二十四節気”が来るごとに替わりまして、新月・満月の日はごはんに雑穀が入ったり……いやあ、これは見事なこだわり。野菜料理もあるランチは1000円でーす
最後にナチュラルスイーツもいっちゃおう。
米粉のマフィン(380円也)には
豆腐のクリームが付いております。
大豆の味がちゃんとする豆腐とお米、
合わないはずがありませんね
一緒に自家製の
ジンジャーエール(600円也)
で幸せなひとときを
【今回の桜な人々】
daylight kitchen
末吉 幸恵 さん
〒150-0031
渋谷区桜丘町23-183
ビジョナリーアーツ1F (マップ)
ホームページ
http://www.daylightkitchen.jp/index.php