シルエットがなかなかカッコいいブックエンド
かわいい。きれい。とにもかくにも「ねこ」の形さえしていれば、それはシルエットでもかまわない。見ているだけで、思わずほっこり笑顔がこぼれてしまう。そんな「ねこ雑貨」がわたしはすきだ。中でも文房具。実用性はさておき(さておき?)、ステーショナリーグッズ(文房具)は見ているだけでもたのしいものである。
例えば百円均一で見つけた黒猫シルエットのブックエンド。これが卓上にあるだけで気分がいい。高価な商品はさておき、気に入ったものは見つけたらその場で買うことにしている。次回おとずれたときにちがう商品が陳列していることは、めずらしくないからだ。
本物のねこから“ねこパンチ”を食らうと痛いが、紙を見るとやたら試してみたくなるのが、この「ねこ型パンチ」手作りのバースデーカードにパンチングするもよし、フォトブックを作るときに肉球モチーフの型押しをギュギュっとするだけで、ちょっとしたエンボス加工のアートに早変わり。抜かれた型もカードに貼って無駄がない。
こちらねこ型クリップ。うん、使いづらそうではある
そして見た瞬間、思わず舌を巻いたのが、ねこ型ロボットならぬ「ねこ型クリップ」である。たかがクリップ。されどクリップ。クリップといえば、文房具の中でも身近で地味な存在だが、なければ困る。便利さに慣れたわたしたちが、無意識にぞんざいに扱っているもののひとつかも知れない。そこへきて、クリップのフォルムにこだわったという考案者の着眼点に拍手を送りたい。「ものを大切に」。幼少のころ親から言われてきた言葉。ねこのかたちを持つことによって二度の命を吹き込まれたこのクリップは、感謝のキモチすら想起させてくれる。 何のヘンテツもない楕円状のクリップが「ねこ」の形をしているだけで、今までは使い捨てしていたクリップも長く使うようになる。
一見してねこ屋敷
動物モチーフの文房具はめずらしいので、モチベーションもあがる。特に子供はよろこぶだろうし、大人も仕事の能率があがるかも知れない。
一体これが何の役に立つのか? 立たないのか? そんな「ねこ型」文房具。もちろん実用性の高いものだってある。もちろん買ったからといって粗末には扱ったりしない。持ったからには長く大切に使うのがモットー。わたしは物との出会いもご縁だと思っている。それがなくても生活上は困らないけれど、もしもあったらいいな。たのしいだろうな。そんなあそびごころのある「もの」との出会いは、わたしのささやかなたのしみでもある。