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<HOPE JAPAN>

vol165_01.jpg 鍛えられた人間の身体は美しい。
その一瞬一瞬、そしてそれらが連なった"動き"はなお美しい。
シルヴィ・ギエム/ボレロと聞いてピクリとしないバレエファンはいないと思います。
いえ、ファンでなくてもその名は轟いています。
一度は封印したボレロを今回震災支援の為再び解き、その生命力あふれる踊りで1つとなることを願うギエム。
全国縦断公演の中で東京でボレロはただの1回。
しかもその1回はチャリティです。決して安くないチケットを我先に求めた人々で会場は埋まり熱気で包まれていました。
vol165_02.jpg HOPE JAPANと名付けられた本公演、分野を超えた一流アーティストによる舞台でした。
バレエの公演というといつもいかにも"バレエやっています"的な若い子たちや、先生方が目立つのですが、今回はごく普通に見える方々が殆ど。会話から全くバレエの知識なしと思える方達もいらして、何だかうれしい気持ちになりました。
公演の最後は当然スタンディングオべーション、素晴らしい舞台への賞賛と同時に、この日本に来てさって応援して頂き"ありがとう!"の気持ちを込めて。
あの美しい身体の動きを目にしただけで理由もなく慰められ、勇気づけられる気がします。

今までも何回か見たボレロ、その意味や背景を考えたことは無かったのですが、今回気付きました。
地中海育ちのベジャールが、太陽崇拝の気持ちをベースに巫的高揚を表現しているのではないでしょうか。
だから中央の赤くて丸い台は太陽。
でも今回は日の丸に見えてしまいました。ギエムのエネルギッシュな身体も神々しい程の美しさでした。
vol165_03.jpg 日の丸・・・この半年ずいぶん目にしました。ストレートなもの、デザインされたもの。
HOPE JAPANのポスターも高田賢三氏によるケンゾーさんらしいデザイン。
日の丸はシンボルデザインとしては素晴らしいと思います。
シンプルでわかり易く、クラシックでモダン。赤と白という配色は明快で好きです。
しかし・・・ちょっと心にかかるのは、いわゆる日の丸旗は入魂式を経て宗教的背景を持ったものとなるという事です。
それ自体に魂や神がかったものを感じることのない私は、日本のシンボルとして純粋に扱われたらもっと好きなのにと思うのです。

—– イベントのお知らせ —–

えんどう もみ 展

We  Love  PEARL!
パールが好き!

ギャラリー 布う
11月3日(木)−13日(日)
12:00〜18:00 会期中無休
作家在廊日 3・5・12日
神奈川県中郡大礒町高麗2-17-48
0463-61-8644

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