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<只者ならぬアイツ>

momi249_01.jpg この頃 ハマっているbijoux
スタシオンシリーズの一粒タイプ。
スタシオンはstation、"線路があって駅があって…" (パールがあってラインがあって…) の繰り返しの長い長いネックレスです。
ずっとつくり続けてきたスタシオンを "普通の長さ" にしてみましたw
でも、ただものではありませんよ。
今度はK18です。そしてパールはこだわって選んだ超ベッピン!
惚れぼれするような肌合いと、様々な色を含んだ小宇宙。
見ていると引き込まれるのか、弾き出されるのか…
こんなものが自然からつくり出されるかと思うと不思議です。でも人工的にはもっと難しいでしょう。自然が持っている揺らぎが魅力を増しているのではないでしょうか。
私が好きな真珠は完璧なものではありません。
自然にしかあり得ない魅力を受け取りながら、なに食わぬ顔をして着けられる。

これを実現するのにもう一つ大切な要素があります。
実にさり気なさそうに見えますが、とても難しい課題を乗り越えてつくっています。
必ずしも四方から見て完璧ではない真珠。(お値段にも影響ありますから!)
その魅力を最大限引き出す為に、穴あけの試行錯誤と、それを実現する技術が存在しているのです。穴の位置により重力を利用して真珠の位置を定める。その為に三次元的に穴の位置をずらす。
これ、何気にとても大変な事です。この作業を引き受けてくれる人は滅多と居ません。増して、大きな珠だと皆無に近いのではないでしょうか。
機械は真珠の中心に穴を開けるように出来ているので、手作業となります。
手が滑って真珠を傷付けたり真っ二つに割れてしまったり!
ドリルの針が真珠の中で折れてしまえばお手上げです。
増して人が大怪我をするリスクも。
その上で狙った位置に穴があけられるとは限らない。
技術と探究心、勇気、親切心、そして真珠への愛情の持ち主のみ出来得ることです。
もちろん私ではなく、この穴あけはお願いしているのです。
でも言われました。
"真珠業者でないから、こんな事思いつく"
そうかも。そうなんですね。
普通の真珠じゃないものが欲しいのです。何をどうつくるかが先であって、どうやっては次です。
技術もアイデアも選り好みもたっぷり入っていながら、クールな顔して胸元におさまっているアイツ!
大変な所を通りながら何て涼しい顔。イカスナァ〜

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