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<維持員席>
不意に舞い込んだ維持員席。
本当に久しぶりに大相撲初場所に行ってきました!
私は詳しくなくてよく知りませんでしたが、売りに出ていない土俵周りのお席です。チケットには "土俵前 2列 " とあり、期待が高まります!
始めはマス席かと思って大喜びしましたが、それどころではありませんでしたね。
俗に砂かぶりとも言われるようですが、砂どころか塩も汗も力士も飛んできます!
ちょっとイケメンなお茶屋さんに案内されて向かった席は、えーっ どこまで行くの?!このままでは土俵に上がっちゃう??
始めはドギマギして周りが見渡せません。
靴を脱いで、小さめの緑の座布団に収まります。前後左右とくっついているのでかなりコンパクトにならないといけません。これから約3時間耐えられるでしょうか。チケットを譲ってくださった方が、"座布団を2つ折りにして" と言った意味が分かりました。
お席は東の花道のすぐ脇。白鵬の側ですね。東が勝つとTVに映る可能性大な場所です。ちょっとキンチョーするわー、と思ったのも束の間。直ぐに目の前の展開に引き込まれて行きました。
お相撲は力士は勿論のこと、全てが伝統的なもので彩られています。
お茶屋さん始め、細々と働いている人たちの履いている たっつけ袴。なかなか動きやすく合理的に出来ている様に見えますね〜。
そして次々代わる行司さんに至っては、眼を見張るものが。番付が上がるに従い、行司さんも格が上がってくるので装束や持ち物も風格が出てきますが、まだ幕下の取り組みで出て来たピーチピンクの行司さん。金の柄が織り込まれ、なんてカワイイ!この春、旬な色ですねぇ。
この行司さんたち、いつも思うのですが、逃げ足の速いこと!よくお相撲さんに弾き飛ばされないと思います。日頃から鍛錬してらっしゃるのでしょうね。
それにしても遠藤関、キレイなお相撲さんになりました。キュキュッと結った髷で涼やかな目元が益々吊りあがり、ちょっと丸めのお内裏様の様です。そして肌がピカピカ。昔は腰の高いお相撲さんはダメと言われていましたが、そんな事は無さそうです。
しかし、遠藤関とはそのまんまな四股名です。
すぐ後ろから見ていると、余りに近い力士のお尻お尻…。
色んなお尻がありますねぇ。
何故だか虫に喰われたみたいなデキモノのある力士も何人か。
近過ぎて画面に収まり切りません。
…維持員席では幾つかのお約束があり、写真や携帯はご遠慮ください だそうです。この頃は大分緩くなっているから大丈夫とは言われましたが、最初は知らず撮ってしまいました。
そうですよね、プロのカメラマンもいるお席です。力士も余りにも撮られては集中出来ませんね。
近くで観ていると 音も迫力を持って迫ってきます。力士のぶつかる音、すり鉢状の底に居る形になるので、観客のワー!という声援も背後の上から降ってきます。
力士がパンパンとまわしを叩く音も小気味よく聞こえて来ます。ん〜、よく叩きますね。二人ともよく叩くタイプだと、行司さんはじっと斜め下を見て待っています。内心、いつまでもパンパンしてないで早くしんしゃい、なんて思ってるかも? などと想像してみたり。
この日は逸ノ城と照ノ富士のとても珍しい "水入り" がありました。取り組みが3分を越えると、一度両者を離れさせて水を付けます。
両者の肩を軽く行司さんが叩き、ストップモーション。下にチョコチョコッと潜って足型を取り、離れさせます。力士が水を付けている間、行司さんはじっと足型を睨んでいました。
そして元通りになったかを四方から確認して再スタート。それからも結構粘って、本当に大相撲となりました。お疲れ様でしたが、会場の沸いたこと!
そして13日目で白鵬は優勝が決まってしまいましたので、スリリングでは無くなってしまいましたが、入場してくると流石の貫禄です。人格が漂って来る様です。
現在160Kgだそうです。入門の頃が60Kg位だそうですが、"現在の体重の内、110Kgが筋肉だから ただのデブじゃないよ" と後日白鵬は言っていました。
貫禄では白鵬に叶いませんが、鶴竜は可愛いですねー。国技館での楽しみ方を沢山伝授してくださった方が "ペンギンの子のよう!" と表現していましたが確かに! 皇帝ペンギンの子供ですね。
なんだかんだ楽しんでいるうちに取り組みも終わってしまい、弓取り式に。維持員席はこれが終わるまで立ってはいけません。 この席のルールのもう一つに飲み食い禁止、があります。そこはマス席と全く違うところ。
"お客様"ではないのですね。
席を空席にする事は許されないし、譲る場合もきちんとした人に譲る。大声をあげたり、力士にやたら触らない。角界を盛り上げる一員なのです
今回、自分で思っていた以上に楽しんだ私。帰って来てからも色んな人を捕まえては喋りまくりました。そんな事も知らず知らずの内、お相撲を宣伝していたのかも…。
帰りはお茶屋さんに寄ってお土産を頂きますが、これも席ではいただけない分 お土産で、という気遣いから始まったのかもしれませんね。
今度来ることがあったら、幕内の始まる前に地下でちゃんこをいただきましょう。今日は塩ちゃんこ、って書いてあったゾ♪ 外に出ると追い出し太鼓の音。
アレってスピーカーから流れているのかと思っていたら、やぐらの上で生でした。いいですねぇ〜。
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