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<ガラスの池・・・等々>

vol163_01.jpg 確か"ガラスの池"という名がついていると思う。
これにほぼ似た白いものを以前から持っているが、そちらの黒バージョンなので同じガラスの池だと勝手に思っているのだが。
ガラスにはなぜか心惹かれてしまう。何人かの作家のファンで、ついついガラスが手元に集まってしまう。
ガンとした強さ、工業ガラスを重ねた一分の隙も許さない美しさの家住さん。
家住さんの"板"の上にビジュを置くと何故か"高く見える"らしい。
よく一桁プライスが違っているのでは?と聞かれて戸惑う。ありがたいお立ち台だ。
シャボンの様な、古代ガラスの様なピーター・アイビーさんの作品は吹きガラス。
触ればグシャと消えてしまいそうな緊張感と、不純物を含んだ様なラフさのバランスが不思議なガラス。
荒川さんの作品は凛としている。
陶芸は炎の芸術と言われるがガラスはそれ以上の温度。
その熱の中からあの氷の塊の様な作品が生まれ出てくることを不思議に思う。
真っ赤に熱を帯びたガラスが形を成し、光り輝きながら徐々に色を変化させていく様は、どんなにか美しく迫力あることだろう。つい手を伸ばして掴み取りたくなるに違いない。
白いガラスの池はもう何度も使っている。
貴金属のリングや小さなペンダントを乗せると、それはそれは"よく見える"。
真ん中のくぼみに落ち込まない様、そっと注意してベストポジションに乗せる。
流氷の様な塊の上に乗ったビジュは絶妙なバランスを保って誇らしげにその姿を見せつける。
お立ち台に乗ってエラそうにね。
今回手に入れた黒いガラスの池。黒と言うかスモークの濃い様な色合い。
こちらは意外にも緊張感ではなく、さらっとさり気なく乗せたくなる。
今狙っているのは山田さんの江戸切り子。
江戸切り子と言ってもめちゃくちゃ攻撃的な風貌。
深いエッジと甘いカラーの対比も面白い。
その中で特に"ウニ"という蓋ものが好き。色はピンク。
手の中にすっぽり収まるそれは、手の平をチクチクと押し返す。
それが何だかうれしいのだ。

お立ち台によって様々に表情を変えるビジュ。
1つのオブジェとなってうれしそうにしている。

—– イベントのお知らせ —–

えんどう もみ 展

どきどきはものづくりの原動力
心惹かれる色
愛すべきテクスチャー
無邪気に可愛いもの
心射抜くキラキラ
ちょっぴりのDOKU
ヨソオウコトはタノシイ

ギャルリー ワッツ
10月17日(月)−22日(土)
12:00〜19:00(最終日は17:00)
作家在廊日 17・18・19・22日
港区南青山5-4-44 ラポール南青山103
03-3499-2662

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