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＜チェリーピンクのブーメラン!＞




近所にあべこべの紅葉がある。
葉が青々とする季節には赤く、秋になると青くなってくる種類。随分前、ウチの庭にもあったが日当たりが悪いので消えてしまった。

この紅葉、道路の際に生えているので毎年今頃になると可愛い種を道にばらまく。この種がルビーピンクのとーっても可愛いヤツなのだ!細い軸から羽根を広げたように2枚がペアになりクルクルと回転しながら風にのる。種が軸の側に付いているので、ちゃんとＹ字のシルエットを傾ける事無くフィギュアスケーターもびっくりの美しさ。ブーメランのようだ。

小学生の頃、既に観察人間だった私は松ぼっくりや紅葉を感心して眺めていたなぁ。ピンクの羽根のあまりの可愛さに拾い集めるが暫くするとしなびちゃうのよね…。

今年はこの種を植えてルビーピンクの羽根をもっともっとばらまこう、なんて思って秋頃から観察していた。このところの急な寒さでそろそろ散り始める頃かと今日、見に行ってみた。

… ちょっと様子がヘン。落ちているコはどのコもシングル。それに色が濃くて羽根の先が枯れたみたいになっている。見上げると、木についているのもそんな感じ。このところきちんと雨が降っていないからなぁ。水が不足しているのかもしれない。私の素人考えですが。よその家なので水をまくわけにもいかないし、来週は雨の予報なので期待しよう。

少しずつ変わってきている私たちの身のまわり。今年は蜘蛛と毛虫が多かったし…。それでも小さな自然は沢山のびっくりや幸せを見せてくれる。ほじくったり、なぎ倒したりするのではなくじっと待つ。共に居る。そんな姿勢になった時、自然はちょっぴり話しをしてくれる気がする。