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＜思わぬひらめき＞

相変わらず“青海波”通いをしています。どれもこれも美味しくて迷った挙げ句、頼みきれなかったメニューを嘆く始末。先日ご一緒したmichikoさんは自分の家近くに引っ越さないかと提案するし（だめぇ?）、yukiちゃんは“感動しました!”と感想を一声。でしょでしょ。

最近、ここのBGMもちょっと気にしています。いつだったか聞き覚えのある声と節回しでシャンソンだのハワイアンだの、様々なジャンルの歌を次から次へ。よくよく聞いているとどう聞いても美空ひばりさん。何を歌ってもうまいですね。


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先日気になったのはアリア等、オペラナンバーを少し変わったアレンジで歌う美声。ポップス調で少し軽めでオシャレな感じ。miuraさんに聞いたら詳しくはわからないけど名前は即答出来ます!と。ナンデダ? その名はフィリッパ・ジョルダーノ。イタリアの美しい方です。早速適当にめぼしを付けて買ってみる。正解!　エレガンスとクール感と親しみ易さ、それと少しのフォークロアが入り混じった独特の魅力です。


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よし、決めたゾ。5月に予定している寺家町での個展。ここでのBGMはこれでいこう。きっとあの空間に合う。都会に忽然と存在する里町。トラクターが走る道の脇に美術館の空気感をたたえた静かな空間。このミスマッチがものづくり心を揺さぶります。

テーマは“盛装ピクニック”イギリスに今も存在するお城のオペラハウス。幕間にはロビーでではなく、広大な庭へピクニック。盛装でね。このボタンの掛け違いのようなものが新鮮な感覚を呼び起こします。これを五感で感じていただきたく、色々もくろんでいるところ。音といい、爪といい今年は何故だか思わぬところがとっかかりになる。

あのギャラリーの空気を震わすフィリッパ・ジョルダーノの美声を楽しみにしている。