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<二頭立て、三頭立て>

MOMIvol.267_01@.jpg寒暖の差も激しく、しっかり雨も降ったりして春が来ているのですね。
この春は "turquoise!" なのですが、turquoiseと言いながら、ウラではこそこそdiamondに夢中!  ま、turquoiseのこともインディアン ダイヤモンドなどと言ったりもする様ですが。
今回のはデザインやスーパー職人技に加え、diamondそのものにも個性のある石を入れてみました。
流石に宝石の王者。冷たい炎の様に輝く様に引き込まれます。
それにしても宝石の撮影は難しいです。きちんと条件を整えたら、もう少しはマシなのかもしれないですが光り物がそれらしく撮れて、尚且つディテールも魅力的に写るという事はなかなか。

MOMIvol.267_02.jpg diamondにはよく知られている4Cと呼ばれるグレード付けの基準があります。
これはある意味 誰が見ても数字の様に計られた基準であり、その表記を見て個体を推し量ることが出来ます。ですから、最も代表的なカットであるブリリアントカットの物などは工業製品の様に電話で注文をしてしまう事も出来ます。ホントは個別に個性があるのですが、小さいdiamondですとそこまでこだわらない方もいらしたりします。

MOMIvol.267_03.jpg 今回のdiamondは4Cだけでは推し量れない個性を持っています。
そんなに大きくもないので私にも買うことが出来ましたよ。
小さな小さなファンシー ヴィヴィッド イエロー。yellow diamondとしては最も濃い黄色です。これの立派なのはグラフのリングになっていますね。
ローズカットのオーバル型。ローズカットなのにVS1というハイグレードはとても珍しいと思います。石が思いっきり見えるデザインにしました。
私の好きなカットであるエメラルドカットや細長いバランスのマーキスカットもゲット。
素晴らしく夢見る様な柔らかいカラーのハートカットもありました。
が、これはどうしても手を出せませんでした。
ハートね…  綺麗なハート型はイメージが浮かばないのです。
女性はみんなハートが好きだから必ず売れますという話しも聞きますが、私自身着けないだろうな?と。もしつくるなら、本当にシンプルなピアスにして、その為の穴を上の方に開けるかな?
へそ曲りなのですかね。歪んだハートは好きでよくつくるのですが。
これらのdiamondにはソーティングと言って、身分証明の様な物が付いています。
よく聞く鑑定書とは違うものですが、内容としては同じでソーティングは我々業者向けのものです。小さな紙切れですがここにdiamondの概要が記載されていてQRコードも付いています。私はこんな紙切れでさえ目をハートにして見るわけです。

MOMIvol.267_04.jpg あとは勿論そのdiamondの印象。いいなぁと思えるか。ドキドキするか。
何かをつくりたくなるかです。出来たらネコババしたい!が最高の評価基準ですよ。
と言うわけで、せっせと今惚れ込んでいるサティナートを駆使したジュエリーにつくりました。
今回の特徴として、コンビにした、というのがあります。イエローゴールドとホワイトゴールド、もしくはプラチナのコンビネーションです。
金銀の組み合わせとなるので、何にでも合わせ易いのでしょうか。マリッジリングや時計によく見かけます。が、そこが安易に思えて私は嫌いでした。
なのにどうしたことか、急に魅力的に見えて来たのはなぜでしょう。
クラシックとクールのバランスをとったディテールと素材…、なのかな?
兎に角そういう気持ちなのです。

真珠の次はturquoiseかと思ったらdiamondかー、バッカモン!と言われそうですが色々気の多いタイプなもので。勿論、真珠だってずっと追い掛け続けています。
彼方此方へと走る馬のついた馬車は御すのはタイヘンです。

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