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<秋>

秋になりました。のだろうか?
この頃は天候のことを書くとばかを見る。とは前にも書いた気がする。暑い暑いと思っていたら急に秋。でもまたいつ逆戻りするかわからない。とにかく”秋だ!”と思って次のイベントに備えている。

今年の秋はどんなだろうか。コレクション等を見るとあまりインパクトのあるものが無く、頭に残らない。全体の空気としてはクラシック。秋だから割と素直なテーマ。ウーン、ここからどうひねり出すのか・・・

いつもよく聞かれる質問の1つに”何から思いつくの?”がある。何だろう?と自分でも頭をひねる。考えてみるに1番は素材。好きな素材との出会いがあるとうれしくなって、何とか形にしたくなる。家に持ち帰って眺めたり撫でたりまず仲良くする。どうしたい?と聞いてみる。お互いの意見が一致するまでがなかなか大変。あとはちょっとしたテクニックがきっかけになったり、以前作ったものが進化したり、何かアイデアの元がヒントになることもある。ずっと思って温めていたものがなかなか実現できず、引出しに入れたり出したりしていたものが、ある日突然形になることもある。

今シーズン、最も気分なものの1つがそんなパターンから生まれた。アンティークジュエリーの様なダイヤなのかラインストーンなのか。キラキラと輝くのにシックなコスチュームジュエリー。ずっと何か軟らかいものに固定しようと試行錯誤していたが、私の技術では難しい。考えてみるに、量産メーカーならこれは簡単なこと。私が必死に作っても珍しくも何ともない。そして私らしくないものが出来てしまうかも・・・。突然思いついたアイデアは思わぬ方向にだった。その瞬間は忘れてしまったが、私の中にあったいくつかの引出しの中から出てきたものが一緒になって出来上がった。クラシックで上品でおちゃめ、そして私らしいもの。秋が来るのが待ち遠しい。

-レディを気取って-
古くから在るものへの憧れ
カナワナイと思いつつも挑戦
2008年のクラシックはレディなスタイル