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撮影年月日 |
2004/04/24 |
撮影場所 |
奥多摩 |
学名 |
Solanaceae scopolia japonica |
科目・属 |
ナス科ハシリドコロ属 |
季節 |
春 |
生育地 |
山中の湿った木陰 |
分布 |
本、四、九 |
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山は怖いよ
ワサビを撮り終えて、その場を離れようとしたら、形は全く違うが色艶がワサビのようにつやつやと蒼い、柔らかそうな葉をした植物が目に入った。
「これもまたウマソーねー」と覗き込んだら葉陰に花が見えた。
ど、どっかで見たことあるぞー!
もしかして・・・
ウマソーなんてとんでもなかった。
誤って食べると幻覚症状を起こし、苦しんで走り回るということから名がついた、かのハシリドコロだった。
葉といわず茎といわず、全体にアルカロイド・スコポリンを含む猛毒植物だ。
同じアルカロイドを含む猛毒植物のヤマトリカブトは美しい色と形で堂々と咲いているのに、ハシリドコロの花は案外控え目で可愛らしい。色は鮮やかというのでもないが、釣鐘型で大きな葉っぱの下に身を隠すように咲いている。
「食らわば食らえ!」の如く咲いているヤマトリカブトは、どう見ても「食べられそう」とは誰も思わないだろうが、「お好きなように」体に咲いているハシリドコロは「旨そう」にも見えるから、返ってたちが悪いかもしれない。
「旨そう」かどうかだけで判断して、「試しに」など決して食べてはなりません。
山は怖いね。ワサビとハシリドコロがお隣さんで生えてるからねー。
そういえば、ビジターセンターの人はハシリドコロがここに生えていることを知っているのかしらん。
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