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撮影年月日 |
2004/04/24 |
撮影場所 |
奥多摩 |
学名 |
Papaveraceae corydalis ambigua |
科目・属 |
ケシ科キケマン属 |
季節 |
春 |
生育地 |
山野の林内や林縁 |
分布 |
本、四、九 |
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ここに幸アリ
「群れているわけじゃないから目立たないけれど、好きな人なら見つけられますよ」
ビジターセンターの人は言ったけど、教えてもらったと思しきところに行き着かない。もしかして、アタシ、片思い?ひょっとして気付かないまま通り過ぎちゃった?と不安になりかけてたら、目の端に蒼い色がちりっと入った。
確かに、分かりにくい場所。歩く道と林とのちょっとした境目、手前に茂っているそこそこの草丈の植物の後ろに身を隠すように、何株か咲いていた。
見つけられたことが、まずは嬉しかった。ヤマエンゴサクの呼ぶ「声」を受け止められたのかな、っとか思ったりして。
昨年5月の中旬に北海道へ行った時エゾエンゴサクに初めて出会った。その時の狂喜より静かな感動だった。
エゾエンゴサクより華奢な感じ。すーっと涼やかな出で立ち。東京の果てにはこんな花が咲く、しみじみと思った。
そして、エゾエンゴサクのページを読み返してなおのこと、しみじみとしたものが胸に込み上げてくる。
様々に日々訪れる快くないこと、胸潰れること、そんなもろもろを一瞬でも忘れて、ほれぼれと草花に見入ることができる。
それをアタシは「幸」と感じている。
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