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撮影年月日 |
2015/05/14 |
撮影場所 |
横浜市青葉区鶴見川沿い |
学名 |
ONAGRACEAE Oenothera rosea |
科目・属 |
アカバナ科マツヨイグサ属 |
季節 |
春 |
生育地 |
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分布 |
南アメリカ原産の多年草 |
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「可愛い!」だけじゃダメなの?!
「明治時代から栽培始められた。現在では関東地方以西に野生化」
2002年15刷山渓ハンディ図鑑1「野に咲く花」には、そう記載がある。
件ののろのろジョギングのコースでみつけた。先に掲載したヤセウツボが花期を終え、すっかり茶色く枯れ色と化して、反比例して「コヤツを食わしてるのはワシじゃ、ワシじゃ」とムラサキツメクサが背を伸ばして花盛り。ヤセウツボが寄生している先であることを主張している。
「そうか、やっぱり『宿主』はシロではなくムラサキだったか」
など横目で草むらを見やりながら走っていると、似たような色目だが違う存在が混じっていることに気が付いた。
一旦その存在に気が付くと、次々に同じのが点々と咲いているのが目につく。そしてついには、今までなぜ気が付かなかったのかが不思議なくらいかなりな群生を見つけた。
数日後奥多摩・昔道にハイキングに出かけた時も、民家の脇や草原にたくさん見かけた。
「アカバナなんだっけ?」
「アカバナユウゲショウ」
即座に答えてくれたリーダーは言い付け加えた。
「外来種だけどね」
なんだか瞬間、ヒリッとしたのは何だったんだろうと思う。どうして「まあね」なんて返事をしたんだろう。今思い返しても「アカバナユウゲショウに申し訳ない」というような後ろめたさを感じてしまう。
外来種、特に無意識的に人によって外国から運搬されて、自然状態で育成し世代を重ねた種は、造成や環境変化で本来の植生が破壊されたような、いわば荒れ地がその繁殖地になることから、「帰化植物の在来種に対する割合の変化は環境破壊の深度を計る指標になる」とも言われている。
というような事実が、どこか外来種イコール悪者、みたいな感覚を起こさせるのかもしれない。
だけどさ、草花には罪ないよね〜
いやしかし…
平凡社「日本の帰化植物」2003年初版第1刷によれば、2003年時点で1200種の帰化植物が認められていて、日本の植物種数は種子植物とシダ類合わせて4000種。つまり4分の1強が帰化植物というに及び、帰化した外来種に日本固有の在来種が駆逐されこともある由聞けば、そうも言っていられないか。
うむー、難しい〜!
花期は5月から6月
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