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撮影年月日 |
2005/06/07 |
撮影場所 |
横浜市青葉区 |
学名 |
Cruciferae sisymbrium officinale |
科目・属 |
アブラナ科キバナハタザオ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
日当たりのよいところ |
分布 |
北海道〜九州)ヨーロッパ原産 |
関連情報
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頑張れ!無手勝!!
ツマヨウジのお尻ほどの小さい花だから、例によってちょいピントが甘い。オートで接写の限界、ってことにしといてね。
こうしてズームした花だけ見てると「案外カワイーね」だが、どうして全草の咲き姿たるや、まるで錆びて使い物にならなくて、丸めてうっちゃられた鉄条網のよう。お世辞にも「美しい」とは言いがたい。
大きな声ではなんだが、ほんと「こんなにみったくない」のもないかもしれない。
長男が住まいの近くに借りているはらっぱ駐車場の土手っぺりに2年ほど前にいきなり出現した。
何を隠そう、アタシはこのみったくないヤツが結構好きなんである。いやいや、ここまで無手勝だと賞賛に値すると思えるのだ。
2年前にはほんの1、2株だったのが、今年はかなりに増えている。種々様々なイネ科の草々を「鉄条網の腕」で絡め取って駆逐し、恐らく2年後には土手っぺりを席巻する勢いだ。
ヨーロッパ原産の帰化植物だが、まださほど分布は広がっていないらいらしく、手持ちの図鑑ではただひとつ平凡社「日本の帰化植物」でだけ記載を見つけた。
帰化植物に在来和種がどんどん侵食されていくというのは複雑な気もするが、考えてみれば、純に在来種というのより、元をただせば帰化というのが恐ろしく多いだろうとは想像に難くはない。
ましてやこれだけ園芸種が猛烈に出回っている状況では、野に逃げ出して野生化するものも増加の一途で、それやこれやが交配したり環境適応のために変容したりも数知れないだろう。
情報化社会は草花の生態にも大いに影響を与えている、というわけだ。
いずれにせよ、様々な事情・経路で「わが国」に別天地を求めて渡り来たんだもの、生き抜くためには「コマケーこと」言ってらんないってばねー。
鉄条網をはりめぐらそうが、根性、根性!なんであれ、ま、頑張んなさいね。
アタシだって、その無手勝、せいぜい見習わせていただきます。
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