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撮影年月日 |
2013/09/08 |
撮影場所 |
横尾山荘周辺・北アルプス |
学名 |
RANUNCULACEAE Aconitun japonicum ssp.japonicum |
科目・属 |
キンポウゲ科トリカブト属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
林縁や草原 |
分布 |
本(関東地方、中部地方) |
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触るな!危険!!
この時期よく見かける山の花だが、「ああ、あれね」と十把一からげにしてしまわないで、少し注意深く観察してみると生息地などで花姿に相違点をみいだす。
生薬成分として中国から渡来したトリカブトに対し、これは数種を数える日本原産のトリカブトのうちのひとつ。関東地方西部と中部地方東部の特産という。
翌日9月9日に屏風岩に登るというので8日に横尾山荘に入り、周辺を散策して見つけたものだが、一帯のトリカブトは見かけた限りこの種ばかりだった。
たとえば涸沢小屋に泊まると、玄関から北穂高方面へ折れてすぐの左土手にゴージャスに咲いているのはオクトリカブト。ヤマトリカブトより花も大振りだし、長い花枝がしなだれるほど鈴なりに花をつけている。なんと世界で2番目に毒性の強いトリカブトだとか。いわばトリカブト総体を有名人格にのし上げた功績大の部類だろう。
ほかにトリカブトには珍しく無毒性のものもあれば、半ツル性のものもある。
なかなかに美しい花姿。その程度の毒性かはオクトリカブトのように図鑑には記されていないが、無毒とも補償されていない。やはり、どうも「殺意を秘めてこその、その美」なのかどうかを試してみる気にはなれない風情を醸しているようにも見える。
薄暗い林下で確かに「何かを誘うか」に怪しい冷気を放ってはいる。
ゆめゆめ触れるなかれ!
花期は9月から11月
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