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撮影年月日 |
2013/07/20 |
撮影場所 |
長野県南八ヶ岳赤岳山荘 〜鉱泉・堰堤 |
学名 |
CARYOPHYLLACEAE Cerastium shizopetalum |
科目・属 |
ナデシコ科ミミナグサ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
亜高山帯から高山帯の砂礫地や岩場に生える多年草 |
分布 |
本州(日光、浅間山、白馬朝日岳、雪倉岳、扇沢、上高地、八ヶ岳、南アルプス) |
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アブないアブない!!!
翌日の大同心正面壁雲稜ルートクライミングを見据えて、7月20日に赤岳鉱泉で前泊した。
「しばらく上がればもういないよ」
赤岳山荘のおばちゃんは言ったが、美濃戸口から赤岳山荘へ上がる山道ほどではないにせよ、おばちゃんの所から堰堤までもとにかくアブがブンブン山盛りで、追っても追ってもまとわりついてきて閉口した。
堰堤を過ぎる辺りから、そのアブが激減した。
タオルを振り回し、ふうふう言いながら登って来て「やれやれアブも少なくなったし」「ザックを降ろして一休み」と腰をおろしたら目に入った。
堰堤のすぐそばを涼やかな音を立てて流れるせせらぎ。その狭い河原の小岩と小岩の間に小さな白い花の一塊が。
「花弁は2裂し、裂片はさらに2〜3浅裂する」この一文がミヤマミミナグサと同定する決定打。そしてミヤマミミナグサの存在は堰堤が「亜高山帯」以上標高に達していることを同時に示している。どおりでアブも数少なくなるわけだ。
(亜高山帯:標高1700m〜2500m、堰堤の標高:1960m、赤岳鉱泉の標高2300m)
ところが鉱泉へ上がってもアブは皆無にはならず、さすがに夜分には見かけないものの、日中はほんの2、3匹がしつこいったら。
翌日は虫除けスプレーを丹念にシュッシュしたおかげで、チクリとやられずに済んだ。というか、気が付けばアブのことなど念頭にもなく、もちろん大同心の最高点は2773mなわけで、アブのヤツメも上がっては来れなかったということ。
微妙なクライミングの途中で「ブーン」とかきたら、どーするよ。
それこそ…
アブないアブない!
シツレ!!!
花期は7月から8月
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