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撮影年月日 |
2013/07/20 |
撮影場所 |
長野県八ヶ岳:美濃戸山荘→行者小屋 |
学名 |
LABITAE Prunella vulgaris var.lilacina |
科目・属 |
シソ科オウツボグサ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
山野の草地や道端。多年草 |
分布 |
北、本、四、九 |
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いい人ね…
7月20日美濃戸口からおばちゃんのところ・赤岳山荘へ向かう途中の山道脇にたくさん見かけた。初めて見る、というわけではないが、可愛いので撮った。撮っているうちに「少しでもステキな花姿を」と思い、案外夢中になった。
「何撮ってるんですか?」
「ウツボグサです」
「へー、そーゆー名前なんですね」「よく気が付きますね」
いい人だ。自分は草花にさほど興味はなくとも人を尊重する心根をお持ちだ。
ずっと前にも同じく美濃戸からおばちゃんのところへ上がる途中ウツボを撮った。下山途中の登山者がすれ違いざま「なんだウツボか」と聞こえよがしにつぶやくのを耳にした。
「なんだウツボか」
この人は草花のことはそこそこ知ってはいるが、特段珍しいというわけでなかったら、注目に値すると思わないひとなんだな、と思った。
またある時は通りすがりの数人が口々にしゃべって
「何があるの?」
「雑草!」
何が雑草で、何が山野草に網羅されるのかは山野草愛好家の価値基準に依るのだろう。「雑草」と十把一括りな感覚もわからないではない。ましてや「雑草」と言い放つ人に敵意を抱くものでもない。だって、興味がないっていう、ただそれだけのことなんだものね。
ただ…
「雑草」と呼ばれる植物にも名前がちゃんとあって、ひとつだって名無しはない。あるいは植物を愛して止まない、生涯をかけて探究したような人々によって、ひとつひとつ名づけられているのだ。
そして、私はそのような人に限りなく敬意を払いたいと思っている。草花好きだからね。
だし…
よしんば自分が関心のない事柄に打ち込む人を見かけたとして、その打ち込む境地には共感を寄せる、そんな感じでいられたらいいな、と思ったりするんである。
花期は6月から8月
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