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撮影年月日 |
2011/06/04 |
撮影場所 |
富山県赤谷山登山口付近 |
学名 |
BERBERRIDACEAE Diphylleia grayi |
科目・属 |
メギ科サンカヨウ属 |
季節 |
春 |
生育地 |
山地から亜高山の林内に生える多年草 |
分布 |
北、本(中部地方以北) |
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いたるところの青山に花!
剣岳を主峰とする立山連山の一峰をなす赤谷山に登るというので、6月3日に富山入りした。
翌早朝3時起きして登山口に向かった。
山道に入りしばらくすると目が林道の両側の林下に、落ち着きなく泳いだ。サンカヨウがあちこちに群れて咲いていた。サンカヨウは知らない花ではなかったが、これほどにたくさん自生して咲いているのを見たことはなかった。もちろん山野草鑑賞にやってきたわけではないから、それらをじっくり観ることも、ましてや撮ることもないだろうと始めから諦めていた。
登山口に到着して車を降りたとたん、内心小躍りした。ごく小さな駐車スペースにサンカヨウがかなりの株数咲いていたのだ。まさか登る前は花を眺めたり撮ったりはできないが、降りてきて装備を解いたりするわずかな時間の合間なら、シャッターチャンスもあるかもしれない。
登山開始のしょっぱな、渡渉する必要があった。
立山山域は雪解け時期なのか、数日前の雨水のせいなのか、川は増水しているとみえた。水勢も激しく、しかもかなりの深さ。飛び石で渡れそうな箇所は見当たらなかった。靴を脱いで川へ入れば流されそうだった。
倒木が川にまたがっていたが、ひどく斜めになっていて、しかも水面から離れていて、ストックも使えそうになかった。無事に渡れそうな感じはしなかった。落ちれば、命に別状はないにしても、全身びしょ濡れは免れない。
「どこか別の山に登る」というので本郷ガイドと飯島ガイドが地図を見ながら談合を始めた。そしてシャッターチャンスは生まれた。
まさしく、人生、諦めてはいけません。いたるところに青山。何があるかわからない、塞翁が馬。
ま、なんてほど、大袈裟でもないか!
花期は5月〜7月
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