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撮影年月日 |
2002/10/05 |
撮影場所 |
横浜市青葉区 |
学名 |
Commelinaceae polia japonica |
科目・属 |
ツユクサ科ヤブミョウガ属 |
季節 |
夏 |
生育地 |
山野の林内 |
分布 |
本、四、九、沖 |
関連情報
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レジェンド・オブ・ヤブミョーガ
小学生の頃、家の周りには墓地がたくさんあった。
墓地の周りには椿の林がたくさんあり、そのしたにヤブミョウガは群れをなして生えていた。
透明感のある花びら。やや薄暗い林の下でひときわ白く浮かぶ。
花が咲ききってほんのしばらくの後、子房が膨らんでくると、あたかも真珠を抱いているように見える。
墓地を恐いと思ったことは一度もなかった。
椿の大木が覆い被さり、薄暗くて、夏でもひんやりした石段を行くのも好きだったし、林の下へ降りてヤブミョウガの摩訶不思議な花姿を飽かず眺めるのも、ことのほか好きだった。
しゃがみこんでこの花を長いこと眺めた。眺めるほどに、その美しさに打たれた。
時折、真珠のような子房の玉だけいくつか手にとって家に持って帰ったりした。
関東に来てから久しくこの花を見なかった。しばらく前、カネゴン先生んちでこの花を見たときは、懐かしくて懐かしくて・・・。
そして先だって、いつもの散歩コース内にある御茶屋さんの庭先にヤブミョウガを見つけた時は心中、小躍りしてしまった。
お茶屋のお姉さんにもう熟して黒くなった実をなん粒かもらった。
来年の発芽が大いに楽しみだ。
健やかに育って見事、花が咲いたらば、その時はまたお見せいたしましょう。
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